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「17日の米国株は小動き」

「来年前半の利下げ期待が盛り上がる、為替市場でドル安進む」

「ギャップの株価は1日で30%高、決算発表の消費関連株の急騰目立つ」

 

 

11月17日金曜日の米国株式市場は小動きでした。NYダウはわずか1ドル高、ナスダック指数は11P高(+0.08%)でした。

 

 

大きな動きを見せたのが為替市場です。ドル円相場は日本時間17日午後3時段階では150円50銭を超えていましたが、17日午後10時前後には149円20銭前後にまで下落しました。18日朝6時段階では149円60銭台でした。

 

 

米国の政策金利見通しが低下しています。FED WATCHによると、来年3月のFOMCまでに利上げが実施される可能性はゼロになり、逆に0.25%の利下げが実施される確率が28%(1週間前12.4%)に上昇していきました。

 

 

来年6月のFOMCまでに利下げが実施される確率は82%(同60%)にまで上昇しています。金利先物市場では来年前半の利下げを強く意識しています。

 

 

米国金利の先安観を受けて、ドルが売られています。ドル円相場は先述の通りです。ユーロドル相場は、日本時間17日午後5時現在に1ユーロ1.082ドルでしたが、18日朝には1.091ドル台まで上昇しています。

 

 

17日の米国市場では、決算発表を実施したギャップ(衣料品販売、GPS)が1日で30%上昇(4ドル18セント高の17ドル85セント)となりました。前日16日にウォルマートが8%下落した時には「米国消費の先行きに対する警戒感がウォルマートの株価面に反映されている」の仮説も考えました。

 

 

しかし、ギャップの30%高を見ると、さほど消費は心配されていないのかもしれません。決算発表の消費関連株ではロス・ストアーズ(ROST)も7.2%の上昇率となりました。

 

 

今後の米国景気については、経済指標や個別企業の決算内容が明らかになるたびに、マーケットは神経質な反応をするのでしょう。現段階では、極端に悪化するとか、極端に楽観的に見るとか、一方に決め打ちをしない方が無難と考えています。

 

 

11月19日午後7時40分記

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