「米国株高受け日本株も上昇」
「中国小売売上高7.6%増加、スポーツ用品が高い伸び」
「工業生産高は4.6%増加、自動車生産好調続く」
11月15日の日本株は上昇しました。米国10月CPIの伸び鈍化を受けて、14日の米国市場では「金利低下・株高」が進みました。日本株も米国株高を受けて上昇です。
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中国で10月の主要経済指標が発表されました。10-12月期における世界の企業業績を見る上で重要なデータです。中国小売売上高は7.6%の増加です。時系列で見ましょう。
中国小売売上高
6月3兆9951億人民元(+3.1%)
7月3兆6761億人民元(+2.5%)
8月3兆7933億人民元(+4.6%)
9月3兆9826億人民元(+5.5%)
10月4兆3333億人民元(+7.6%)
10月は前年同月比での増収率が大きく、水準も8月、9月を大きく上回って4兆元に乗せています。日本株投資においてポジティブなデータです。
スポーツ用品が103億元(前年同月比+25.7%)と好調でした。化粧品は317億元(+1.1%)と微増に留まりました。アシックスやデサント等スポーツ用品メーカーに対してポジティブなデータ、化粧品メーカーにはネガティブでしょう。
工場稼働状況も順調です。10月の工業生産高は4.6%増加しました。
工業生産高
6月+4.4%
7月+3.7%
8月+4.5%
9月+4.5%
10月+4.6%
移動体通信端末、スマホ生産は底打ちを意識する内容です。
移動体通信端末(万台)
8月12765(+7.0%)
9月15941(+11.8%)
10月15002(+2.6%)
(うちスマホ)
8月9009(+0.8%)
9月11339(+3.2%)
10月11297(+1.1%)
一方で、パソコンはまだまだですね。
パソコン
8月3092(-1.8%)
9月3256(-16.3%)
10月2837(-17.9%)
自動車生産は高水準です。電気自動車生産も高い伸びが続いています。
自動車生産
8月251万3000台(+4.5%)
9月283万3000台(+3.4%)
10月277万9000台(+8.5%)
うち新エネルギー対応車(EV等)
8月80万台(+13.8%)
9月84万7000台(+12.5%)
10月92万7000台(+27.9%)
自動車メーカーの10-12月期業績も幸先の良いスタートを切ったと考えられます。16日に発表される日本の貿易統計で、自動車の世界向け輸出、米国向け輸出の伸びを確認すれば、日本の自動車メーカーの10月の月次収益に自信が持てます。
11月15日午後3時10分記