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「エネルギー関連株、メガバンクが大幅安」

「米国で原油価格下落、金利低下」

「原油下落・金利低下継続なら米国IT株優位か」

「12月決算企業の下落目立つ」

 

 

11月8日の日本株は、TOPIXの下げが目立ちました。米国における原油価格低下・金利低下を受けて「原油価格下落と金利低下がネガティブな要因になる銘柄」の下落が目立ちました。具体的には、ENEOS(5020)とINPEX(1605)を軸とする「エネルギー関連株」、メガバンクが大幅安です。エネルギー関連株が幅広く売られたことで、その延長線上で捉えられる素材関連株も総じて下げました。

 

 

一方で、米国における巨大IT株・半導体関連株の上昇を受けて、半導体製造装置メーカーなどのグロース株(高PBR銘柄)の一角が買われました。業績修正を発表した任天堂も大幅高です。要は「原油安・金利低下がメリットになる可能組み立て産業」の方が「市況関連株」よりも強くなったのが、今日の特徴です。

 

 

比較的高いPBRの値動きを示すTOPIXグロース株指数と、低いPBRの値動きを示すTOPIXバリュー株指数では、動きに大きな差が出ました。

 

 

TOPIXスタイルインデックス

TOPIXグロース -0.20

TOPIXバリュー -2.07

 

 

今後もグロース株の動きがバリュー株を上回るのか、それは金利と原油動向がカギです。金利低下・エネルギー価格下落が続くと、米国における巨大IT株を軸とするグロース株の相対的な値動きが良くなり、その結果として、TOPIXはナスダック指数と比べて相対的な値動きが悪くなると考えます。

 

 

ただ、本日の株価の動きは、企業側の問題ではなく、投資する側の事情によって、物色傾向に極端な動きが見られていると考えています。

 

 

個別企業の決算内容に対して、ネガティブな反応が目立ちました。プライム市場の下落率ランキング上位には、前日に決算を発表した企業が並びました。

 

 

例えば、パイロット、東洋炭素、東海カーボン、ライオン、オエノンHDが大幅に下落しています。これら5銘柄は、いずれも12月決算の銘柄です。単なる偶然なのかもしれませんが、配当権利取りの時期が近い12月決算企業を大量に仕込んでいた投資家からまとまった売りが出た、との仮説を頭に置いておきます。

 

 

11月8日午後3時10分記

 

 

 

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