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「原油価格大幅安・金利低下・米国グロース株高」

「マイクロソフトが上場来高値まであと1%強!」

 

 

11月7日の米国市場では、原油価格が大幅下落する一方で、債券価格は上昇、金利は低下しました。

 

 

原油価格は前日比で3ドル60セントほど安い77ドル10セント台まで下落しました。7月下旬以来の安値です。7日発表の中国の10月貿易統計の内容と原油価格下落を結び付けて解説する報道もあります。

 

 

中国の貿易統計(10月)

輸入2183億ドル(前年同月比+3%)

輸出2748億ドル(前年同月比-6.4%)

 

 

輸出が6か月連続で前年同月比マイナスとなる一方で、輸入は8か月ぶりのプラス転換です。特徴としては、輸入の久しぶりのプラス転換の方が注目されます。むしろ、中国の10月の内需が意外に強かったと捉えるべきで、この中国の経済統計を原油価格下落の要因と見るのはちょっと難しいと思います。

 

 

サウジとロシアの供給削減継続にもかかわらず、原油価格が下落しました。当面の買い材料が乏しくなったと見た投機筋からの見切り売りが加速したと考えます。

 

 

もちろん、原油価格下落は、景気の先行きに対するネガティブなサインと受け止められます。10年債利回りは、0.11%Pほど低い4.54%台に低下しました。

 

 

株価は上昇です。上昇率は、NYダウが0.1%、ナスダック指数は0.9%でした。金利低下が株価の上昇要因となりました。

 

 

ナスダック指数の上昇率の高さが示す通り、大型IT株・グロース株が総じて上昇です。マイクロソフト、アップル、アマゾン、META、アルファベット、NVDA、テスラが全て上昇しました。

 

 

中でも主役はマイクロソフトです。マイクロソフトの高値は362ドル台までありました。上場来高値は7月18日の368ドル78セントです。あと1%ちょっと上げれば、上場来高値更新です。

 

 

一方で、原油大手のシェブロンは1.7%下落し、52週安値を更新しました。「IT株高・資源株安」です。

 

 

11月8日午前6時20分記

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