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「株価大幅下落→決算内容に対するハードルが下がる」

 

 

 

10月26日の日本株は下げました。朝6時の日経平均先物夜間取引の終値は30950円でした。米国株安を見て「300円くらい下げるかな」と投資家は考えていた訳ですが、それ以上に下げました。

 

 

朝の配信でも書きましたが、アルファベットの9%安を受けて、25日のナスダック指数は2.4%下落しました。そして、メタが取引終了後に7-9月期決算を発表しました。時間外取引でメタが下げました。「メタが下げると、また26日の米国株が下げるかもしれない」との心理が働きました。

 

 

メタの7-9月期1株利益は前年同期比2.6倍増の4.39ドルとなりました。日本時間午前6時段階では、時間外取引でまたの株価は上昇していました。しかし、その後に下げに転じ、時間外取引終値は3.35%安でした。

 

 

株価が下がれば、投資価値を意識して買う投資家も出てきますので、明日の朝5時段階のメタの株価を予想するのは困難です。しかし、時間外取引でメタが下げた現象を目いっぱい材料視して、短期トレーディング資金が売りを活発化させました。

 

 

アルファベットの大幅安がナスダック指数を押し下げ、日本株の下落をもたらしました。だから、当面は決算内容に対する株価の反応が焦点になります。

 

 

米国時間の24日の段階では、コカ・コーラが2.8%上昇、GEが6.5%上昇、スリーエムが5.2%上昇するなど、決算発表を受けて上がる銘柄が多く存在しました。

 

 

しかし、25日の米国市場では、マイクロソフトこそ3%上げたものの、先述のようにアルファベットが9%安、テラダイン3%安、ボーイング2.5%安、ADP9%安と下げる銘柄が目立ちました。

 

 

決算内容に対する株価の反応は「決算内容とそこまでの株価動向(投資家心理)」によって決まります。良いから上がる、悪いから下がる、ではなく、決算発表までの投資家心理と決算内容の組み合わせによって変わってきます。

 

 

大幅に上昇した株は、好決算発表でも「予想ほど良くない」として売られることもあるでしょう。逆に、大幅下落となっていた株は「株価がここまで下がるほど、決算内容は悪くなかった」として買われることもあります。

 

 

どんな投資家心理によって、そこまでの株価が動いてきたか、反応を探るにはそこが大切なのです。だから、大幅に株価が下落したことは、買い方にとってチャンスでもあります。決算内容を警戒して既に株価が下がっていれば、さらに売り込むためには、よほど内容が悪くならなければなりません。

 

 

10月26日午後3時10分記

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