「ネットフリックスの有料会員数大幅増加→時間外で急騰」
「テスラは値下げで粗利益率低下」
「米国で空運株が急落、中東情勢緊迫化→移動需要減少警戒」
10月18日の米国株は下げました。下落率は、NYダウが約1%、ナスダック指数が1.6%でした。中東情勢への警戒感がさらに高まり、株安です。金利は上昇、10年債利回りは4.92%台まで上昇しています。
空運株が下げました。
デルタ航空(DAL)
33.14ドル(-4.44%)
ユナイテッド航空(UAL)
36.24ドル(-9.67%)
アメリカン航空
11.36ドル(-4.86%)
空運株の急落は、中東情勢の悪化が世界の移動需要に悪影響を与えるとの警戒感を示しています。
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日用品メーカーのP&Gは18日、7-9月期決算を発表しました。以下をご覧ください。
P&Gの7-9月期
売上高 218億ドル(+6%)
原価 105億ドル(-3%)
粗利益 113億ドル(+16%)
販売管理費 56億ドル(+16%)
営業利益 57億ドル(+17%)
売上高が6%増加する一方で、原価は3%減少しました。原価の上昇が一服する中で、販売価格の引き上げ効果が発現して粗利益額が急増しました。しかし、販売管理費(人件費、物流費)の上昇は続いています。営業利益の伸びは、粗利益と同様の伸びになりました。
P&Gの株価は上昇しました。
P&Gの株価(18日)
150.03ドル(+3.77ドル、+2.58%)
半導体製造装置メーカーで時価総額世界トップのASMLも決算を発表しました。米国市場で株価は大幅安です。
ASMLの株価(18日)
583.25ドル(-25.38ドル、-4.17%)
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テスラは18日、7-9月期決算を発表しました。
テスラの7-9月期(前年同期比)
売上高 233億ドル(+9%)
粗利益 41億ドル(-22%)
営業利益 17億ドル(-52%)
電気自動車の販売引き下げの影響により、利益率が悪化しました。粗利益率は17.9%です。前年同期は25.1%、4-6月期は18.2%でした。
テスラの株価は通常取引で4.7%下げていました。時間外取引では午前5時30分現在、0.8%の上昇率です。
その5時30分現在、決算を発表したネットフリックスの株価は、時間外取引で約12%も上昇しています。
ネットフリックスが18日発表した7-9月期の「有料会員増加数」は876万人となりました。Ⅰ-3月期の175万人、4-6月期の589万人を大きく上回りました。
空運株が大幅安になり、ネットフリックスが時間外取引で大幅高となっています。短期的には「内向きの投資」の傾向に関心が高まる可能性があります。
10月19日午前5時50分記