「日本株は小動き、米国で重要決算の発表を控える」
「日本郵政、かんぽ生命が高値更新、日本国債利回り上昇期待を反映」
「中国9月経済指標発表、スマホ生産が前年同月比3.2%増加・底打ちか」
10月18日の日本株は、全体的に小動きでした。米国時間18日にP&G、トラベラーズ、ネットフリックス、ラムリサーチ、テスラ等、多くの主力企業が決算発表を予定します。「重要決算発表を控えて見送り」でしょう。
日本郵政、かんぽ生命が年初来の高値を更新しました。今後の日本国債の利回り上昇を予想した動きです。国内債券の利回り上昇は、国内機関投資家の運用環境の改善につながります。
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中国国家統計局は18日、9月の主要経済指標を発表しました。収穫はあったと考えます。まずは小売売上高です。前年同月比増加率は5.5%です。2カ月連続で増加率が拡大しました。時系列でご覧ください。
中国小売売上高の推移
6月 3兆9951億人民元(+3.1%)
7月 3兆6761億人民元(+2.5%)
8月 3兆7933億人民元(+4.6%)
9月 3兆9826億人民元(+5.5%)
自動車販売店の売上高は4383憶人民元(+2.8%)でした。アルコール販売店の売上高が568億人民元(+23.1%)に急増しました。アパレルが1139億人民元(+9.9%)、スポーツ用品店が98億人民元(+10.7%)でした。お酒が良く売れています。アパレルやスポーツ関連の売上好調も記憶しておきます。
次に工業生産高です。9月の伸び率は8月と同じ4.5%でした。
中国工業生産高の推移
6月+4.4%
7月+3.7%
8月+4.5%
9月+4.5%
以下に自動車生産を示します。自動車全体、電気自動車とも高水準を記録しています。米国における9月自動車販売の好調データと合わせて、自動車メーカーの7-9月期業績水準の高さを示すデータです。
中国自動車生産高
6月256万4000台(+0.8%)
7月232万4000台(-3.8%)
8月251万3000台(+4.5%)
9月283万3000台(+3.4%)
うち新エネルギー車(EV)
6月 74万9000台(+27.6%)
7月 75万2000台(+24.9%)
8月 80万台(+13.8%)
9月 84万7000台(+12.5%)
次に、PC、携帯端末、スマホの生産状況を以下に示します。
微型计算机设备(万台)
(PC)
6月3138(-24.9%)
7月2642(-22.3%)
8月3092(-1.8%)
9月3256(-16.3%)
移动通信手持机(万台)
(携帯端末)
6月12604(-1.6%)
7月12101(+5.2%)
8月12765(+7.0%)
9月15941(+11.8%)
うち智能手机(万台)
(うちスマホ)
6月9679(-4.1%)
7月8880(+1.6%)
8月9009(+0.8%)
9月11339(+3.2%)
PC生産はまだまだ弱いです。しかし、スマホ生産は3カ月連続で前年同月を上回りました。スマホ生産台数は1億1000万台超です。上記に記したように、最近では高い生産水準になりました。スマホ生産底打ちの自信につながるデータです。
10月18日午後3時記