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「日本株上昇、600円高後に伸び悩む」

「10月以降、"500円以上の騰落幅"は2日に1回」

「大幅安の翌日に大幅高なら、翌日は?」

TDKが新高値、データセンター向け事業環境は改善したのか?」

 

 

10月17日の日本株は上昇しました。「米国株高を受けて上昇」でしょうが、前日の大幅安の反動が生じたのでしょう。

 

 

10月に入ってから昨日までの取引日10日のうち、日経平均終値が前日比500円以上変動した日は5日もあります。500円とは、大体1.5%の変動率です。日々の変動が激しくなっています。

 

 

日々の変動が激しくなると「今日は500円高になったけれども明日は500円安になるかもしれない」と考える投資家が増えてきます。そうなると、取引時間中に500円高となった場面では買いたくありません。「一時500円高後、伸び悩む」の展開となります。

 

 

逆もまた然りです。取引時間中に500円安になった場面では「明日は500円高になるかもしれない」と考えた投資家が下げ場面を買う動きが増えてきます。

 

 

だから、現状では日々の変動幅が大きい株式市場でも、徐々に変動幅を縮めて中心値を探っていくのでしょう。ただ、変動幅が大きいと、それだけリスクの高い投資対象と受け止められます。やや慎重な観点で中心軸が探られていきます。

 

 

              ☆

 

 

新高値銘柄の声を聴いてみましょう。大手電子部品メーカーのTDK(6762)が10月12日に付けた高値を更新してきました。

 

 

TDKといえば、4-6月期の決算が発表された8月上旬に大きく下げた経緯があります。4-6月期決算においては

 

  • 世界的CSP(クラウド・サービス・プロバイダー)が生成AI関連の投資の比重を上げた結果、従来型の投資配分が少なくなり、データセンター向けHDD部品の需要が予想以上に縮小

 

  • 自動車関連需要は自動車の最終需要と比べると需要が弱い

 

 

といった弱い部分が明らかになりました。決算発表後の株価急落を経て、全値戻り・新高値です。株価動向から推測されることは、「現在の事業環境は8月上旬よりもずっと良くなっている」のかもしれません。

 

 

CSP(クラウド・サービス・プロバイダー)の投資配分の変化によって、データセンター向けの従来型部品需要が短期的に減少しても、データ処理量自体は中期的に増えるのだから、データセンター向け電子部品・半導体の需要は中期で拡大します。

 

 

10月17日午後3時10分記

 

 

 

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