「9月CPI+3.7%、米株安・債券安」
「決算発表のファストリは時間外で上昇→しかし日経平均先物は安い」
10月12日の米国株は下げました。下落率は、NYダウが0.5%、ナスダック指数が0.6%でした。
労働省は12日、9月のCPI(消費者物価指数)を発表しました。以下に示します。
9月CPI
総合+3.7%
コア+4.1%
食品とエネルギーを含めた総合物価指数を時系列で示します。
総合物価指数の推移(前年同月比)
6月 +3.0%
7月 +3.3%
8月 +3.7%
9月 +3.7%
前年同期比上昇率は8月と同じ3.7%です。エネルギー価格が前年同月比であまり下がらなくなってきました。以下参照。
エネルギー価格(前年同月比)
7月-12.5%
8月-3.6%
9月-0.5%
次に「前月比」のデータを記載します。
総合物価指数の推移(前月比)
6月 +0.2%
7月 +0.2%
8月 +0.6%
9月 +0.4%
「前月比」ではしつこい物価上昇が続いているとの判断もできます。エネルギー価格は、「前月比」では上昇しています。
エネルギー価格(前月比)
8月+5.6%
9月+1.5%
最後にコア物価指数(食品、エネルギーを除く)の「前月比」伸び率を時系列で記載します。
コア物価指数(前月比)
7月+0.2%
8月+0.3%
9月+0.3%
コア物価指数の伸び率は、総合と比べて安定しているように見えます。
12日の債券価格は下落し、10年債利回りは、前日より0.11%P高い4.71%台となりました。12日は債券安・株安です。「9月CPIでしつこい物価上昇が確認された」との解説もありますが、基本的には、今週に入ってからの債券高・株高の反動と考えます。
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ファーストリテイリングは12日、23年8月本決算を発表しました。
ファーストリテイリングの営業利益
23年8月期実績3810億円(+28%)
24年8月期計画4500億円(+18%)
新年度の営業利益は18%増益です。海外ユニクロの新規出店を増やします。
24年8月期末店舗数(前期比)
国内ユニクロ800店(±0)
海外ユニクロ1744店(+110)
グレイターチャイナ(中国大陸、香港、台湾)地域の23年8月末店舗は1031店でした。同地域では80店の新規出店を計画します。
ファーストリテイリングの株価は、時間外取引で900円高、2.6%ほど上昇しています。ファーストリテイリングの上昇は日経平均を押し上げるはずですが、日経平均先物夜間取引では、12日午後8時台の32650円が高値、13日午前3時には32090円まで下げていました。米国株の動きを見て、13日の日経平均は反落するとの見方が強まったようです。
10月13日午前5時40分記