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「半導体関連株が引き続き買われる」

「出光とトヨタ、全固体電池量産で協業」

「設備投資関連株が高い」

「8月機械受注では"化学機械"の受注好調!」

 

 

10月12日の日本株は上昇しました。半導体関連株、好決算銘柄等が買われました。

 

 

出光興産(5019)とトヨタ(7203)は12日午前、「バッテリーEV用全固体電池の量産実現に向けた協業を開始する」と発表しました。電気自動車向けに、高容量・高出力を発揮しやすいとされる硫化物系の固体電解質の量産技術開発、生産性向上、サプライチェーン構築に取り組みます。

 

 

発表元では、硫化物固体電解質は、柔らかく他の材料と密着しやすいため、電池の量産がしやすいとしています。トヨタでは27年~28年の全固体電池実用化を目指しています。将来の技術革新に向けた投資加速が産業界全般に活力を与える展開が期待されます。その観点では、広義の設備投資関連株が株式市場で注目されるでしょう。

 

 

                  ☆

 

 

内閣府は12日、8月の機械受注を発表しました。民間設備投資の先行指標とされる「船舶・電力を除く民需」は、前月比同0.5%減の8407億円となりました。

 

 

前月7月の機械受注統計では、電力業界からの受注額急増(6月1574億円→7月5317億円)が注目されました。今回8月の電力業界からの受注額は1097億円でした。7月急増の反動が表れました。

 

 

製品別では「化学機械」の受注増加が注目されます。

 

化学機械の受注推移

6841億円(+12.7%)

7592億円(+38.8%)

8950億円(+5.3%)

 

 

化学機械というと多岐に渡り、「これが化学機械だ」と言い切るのが難しいかもしれません。液体のろ過機とか、粉体の分離機とか、素材の混合器とか撹拌機とか、需要先において様々な化学機械が使われます。

 

 

UBEや月島HD、オルガノ、ホソカワミクロン、巴工業など化学関連の機械を供給する企業の決算動向には関心を持っておきたいと考えます。

 

 

12日の株式市場では、業種別株価指数において「機械」の上昇率が高くなりました。半導体製造装置のみならず、SMCDMG森精機、アマダなど設備投資関連株全般の株価が大きく上げました。株式市場は今後の設備投資増強を強く意識しています。

 

 

10月12日午後3時10分記

 

 

 

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