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「米長期金利、4.56%台まで低下」

「米国株上昇続く」

「9月PPIは前年同月比+2.2%」

「クラウド関連株高い」

「サイゼリヤ、客数増加で好決算」

 

 

10月11日の米国株は上昇しました。上昇率は、NYダウが0.19%、ナスダック指数は0.7%でした。

 

 

金利低下が続き、株価は上げました。10年債利回りは0.06%P下げて4.59%台となりました。一時、4.56%台まで低下しました。先週金曜日の4.88%に対して0.3%P以上低下しています。債券価格急上昇です。

 

 

CrowdStrike(クラウドストライク)(CRWD)が上昇し、52週高値を更新しました。

 

クラウドストライクの株価(11日)

188.22ドル(+4.37ドル、+2.38%)

 

クラウドストライクはクラウドセキュリティサービスを展開する企業です。時価総額は450億ドルです。クラウドサービス提供企業の一角から52週高値更新銘柄が登場したことを覚えておきます。マイクロソフト、オラクル、アドビも上昇しました。

 

 

デルやヒューレットパッカード、マイクロン、TSMCなどPC、電子部品、半導体関連株も総じて高くなりました。サムスン電子の業績底打ち観測が好感されている面のあるようです。

                 ☆

 

労働省は11日、9月の生産者物価指数を発表しました。以下に示します。(単位%、カッコ内は8月分)

 

 

9月生産者物価指数

全体

前年同月比+2.2(+1.6

前月比  +0.5(+0.7

モノ

前年度月比+0.8(+0.5

前月比  +0.9(+2.0

サービス

前年同月比+2.9(+2.2

前月比  +0.3(+0.2

 

 

全体の物価指数の伸びは、前年同月比2.2%となりました。8月の1.6%を大きく上回る伸び率です。しかし、金融政策への見方に変化は与えませんでした。12日は消費者物価指数が発表されます。

 

 

 

               ☆

 

 

イタリア料理チェーンを展開するサイゼリヤは11日、23年8月の本決算を発表しました。興味深い内容です。

 

サイゼリヤの営業利益

238月期実績72億円(約17倍)

248月期計画131億円(+81%)

 

 

経済活動正常化の23年8月期の大幅な利益増加に続き、今年度24年8月期も8割増益が計画されています。

 

23年8月期の売上高は1832億円(+27%)でした。客数が20.9%増加の2億2539万人、客単価が5.7%増加の813円でした。客数「+20.9%」と客単価「+5.7%」の掛け合わせが「増収率=+27%」となります。

 

 

ちなみに客単価を国内と海外に分けると、国内795円(+2%)、海外850円(+14%)となります。国内の値上げが抑制されています。

 

 

多くの小売・外食チェーンが、値上げによって増収を実現する中で、サイゼリヤは値上げを抑制しながら、客数を大幅に増やすことによって売り上げを増やし、利益を拡大させていることがわかります。

 

 

今後、消費者の低価格志向が強まった際に、サイゼリヤは強みを発揮する可能性があります。外食・小売業の勝ち抜くための戦法は、値上げ効果浸透だけではないことをサイゼリヤの決算は示しています。

10月12日午前5時50分記

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