「米国でロッキードが9%高、軍需関連株急騰」
「東京では三菱重工の人気→リターン・リバーサル活発化を読む」
「米国株、6日、9日と続伸」
「いずれも朝安→後半上昇」
「雇用者大幅増・中東情勢悪化でも米国株は下げず...」
日本は3連休でした。6日、9日の2日分の米国マーケットを見ましょう。株価上昇です。
NYダウ
6日33,407.58ドル(+288.01ドル)
9日33,604.65ドル(+197.07ドル)
ナスダック指数
6日13,431.34P(+211.50P)
9日13,484.24P(+52.90P)
6日は雇用統計の強い内容、9日は中東情勢がマーケットに与える影響が警戒されました。両日とも米国株はマイナスで始まりましたが、その後、プラスに転じました。
9日の市場では、米国軍需関連株の代表株、ロッキード・マーチンが大幅高です。中東情勢の悪化が米国の軍需拡大につながるとの思惑が発生しました。
ロッキードの株価(9日)
436.53ドル(+35.80ドル、+8.93%)
米国の軍需関連株では、ノースロップ(NOC)が11%高、RTX(旧レイセオン)も4%上昇しました。
日本の防衛関連株の代表と言えば、三菱重工(7011)ですね。三菱重工の株価は9月7日に高値9262円を付けた後、10月4日には7330円まで下げていました。高値から20%押しです。三菱重工の反発次第では「今年高値を付け、足元で深押しをした銘柄」に対するリターン・リバーサルの動きが盛り上がる可能性があります。
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米国労働省は6日、9月の雇用統計を発表しました。9月の非農業雇用者増加数は33万6000人と市場予想の15万人~18万人を大幅に上回るデータとなりました。
米国雇用の強いデータを受けて、賃金インフレが持続するとの観点から、6日前半の米国市場では債券売り、株式売りが先行しました。米国10年債利回りが4.9%弱まで上昇し、株価が下落しました。しかし、その後、株価は上昇に転じ、結局6日の株価は上げました。雇用統計データを以下に記します。
9月の米国雇用統計
非農業雇用者増加数
5月281000人
6月107000人
7月236000人
8月227000人
9月336000人
失業率
5月3.65%
6月3.56%
7月3.49%
8月3.78%
9月3.78%
平均時給(ドル、前年比)
5月 33.45(+4.33%)
6月 33.60(+4.41%)
7月 33.73(+4.33%)
8月 33.81(+4.25%)
9月 33.88(+4.15%)
平均時給の伸び率が6月以降、鈍化しています。賃金インフレ鈍化を受け、6日後半は債券が買われ、株価が上昇したと解釈されています。
10月10日午前6時50分記