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「長期金利、一時4.7%超、」

「9月ISM製造業景況指数は49.0、昨年10月以来の50接近、金利上昇要因に」

「原油価格下落」10月2日の米国株式市場では、NYダウが0.2%下げる一方で、ナスダック指数は0.6%上げました。米国長期金利が一時4.7%を超えました。米国政府機関閉鎖が回避されましたが、金利上昇圧力は強いままです。9月ISM製造業景況指数の上昇が長期金利上昇につながった面もあります。景気認識に関する強いデータが発表されましたが、景気敏感株は上げていません。原油価格も下げました。金利上昇が先行きの景気を悪化させる懸念の方を重視しました。化学、資本財、金融、エネルギー等の景気敏感株が下げました。一方で、マイクロソフトやアップルなど、景気抵抗力の強い株が底堅い動きを示し、ナスダック指数は高くなりました。テスラの株価は0.5%上昇です。7-9月期の生産台数、納車台数が発表されました。テスラの7-9月期(前年同期比)生産台数430,488(+17.6%)納車台数435,059(+26.5%)4-6月期の「生産479,700台、納車466,140台」に対しては減少です。テスラの7-9月期の生産、納車台数については、市場予想をやや下回ったと受け止められています。電気自動車メーカーのリヴィアン(RIVN)も7-9月期の出荷、納車台数を発表しました。リヴィアンの7-9月期(前年同期比)生産台数16,304(2.2倍)納車台数15,564(2.3倍)リヴィアンでは、従来の年間52000台生産計画に沿った数字だとしています。               ☆ISMは2日、9月の製造業景況指数を発表しました。9月ISM製造業景況指数(前月比)PMI   49.0(+1.4)新規受注 49.2(+2.4)生産     52.5(+2.5)雇用     51.2(+2.7)価格     43.8(-4.6)景況感全体を示すPMIは引き続き50を割っていますが、前月比で上昇し、昨年10月以来の50に近付いています。ISMの公表資料には、各業種の担当者の景気認識コメントが紹介されています。以下に、その趣旨を掲載します。「サプライチェーンが進化する。顧客は積極的に新規プロジェクトを立ち上げ、コスト削減やリードタイム短縮を目指す。パンデミック後、顧客は荒波を乗り切るためのパートナーの必要性を学んだ」[コンピュータ&エレクトロニクス製品]「コスト競争力のある製品提供のため、サプライヤーと緊密に連携する必要がある」[化学製品]「受注と生産は堅調、健全な受注残を維持している。インフレと継続と賃金調整が引き続き価格を押し上げている。しかし、市場が安定することで緩和されてくるはずだ」。[輸送用機器]「コスト上昇は、全般的なものではなく、特定商品に限定されている」[食品・飲料・タバコ製品]「市場は引き続き軟調。顧客はほぼ適正な在庫水準にある。しかし、パンデミックによるコスト上昇で支払額が増えた。そのため、在庫を増やすのを控えている。顧客はより安い価格での購入を望んでいる」 [アパレル・皮革・関連製品]「供給環境は2021-22年比で大きく安定。注意点は、パナマ運河(干ばつ)、米中関係、全米自動車労組のストライキの影響などがある。しかし、全体的には安定している」 [その他の製造業]「セメント工場はもはや年間価格や保証価格を提示しなくなった」[非金属鉱物製品]「景気後退が間近に迫っている。インフレ率が非常に高い。ほとんどの工場は、持続可能性のため、原料の購入量を減らしている」[石油・石炭製品]全体として、産業界のコメントは景気の強さと弱さが入り混じる、まだら模様の状態と言えます。

10月3日午前6時30分記

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