「PCEコア価格指数、前年同月比3.9%上昇、約2年ぶりに4%割る」
「債券価格上昇、しかし、売り圧力を再認識」
「ナイキ、6%上昇、中国売上高好調、在庫調整進展」
9月29日の米国株は、NYダウが下落する一方で、ナスダック指数は上げました、NYダウの下落率は0.4%、ナスダック指数は上昇率0.1%でした。
商務省は29日、8月の個人消費支出(PCE)関連のデータを発表しました。8月のPCE価格指数は前月比+0.4%、前年同月比+3.5%となりました。いずれも7月の伸び率を上回りました。以下に示します。
PCE価格指数
(前月比伸び率、%)
7月 8月
総合 0.2 0.4
コア 0.2 0.1
(前年同月比伸び率、%)
7月 8月
総合 3.4 3.5
コア 4.3 3.9
しかし、食品とエネルギーを除いた「コア物価指数」の伸びは鈍化しています。前月比の伸びは0.1%にとどまりました。前年同月比では+3.9%と、2年前の9月以来の4%割れです。物価上昇鈍化を示すデータです。
米国10年債利回りは前の日よりも0.09%ほど低い4.50%台まで低下しました。しかし、その後は4.57%台まで上昇しました。
物価上昇鈍化を受けて債券は買われたのですが、引き続き売り圧力が強いことも印象付ける動きです。10月第1週も米国金利状況が関心を集めそうです。
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前日に決算を発表したナイキが上昇しました。
ナイキの株価(29日)
95.62ドル(+5.99ドル、+6.68%)
ナイキの6-8月期北米売上高は前年同期比-2%でしたが、中国の売上高は+5%(為替影響を除くと+12%)でした。懸念された中国の売上高が好調でした。また、8月末の在庫が86億ドルと、前年同期の96億ドルに対して10%減少したことも好感されました。
9月30日午前6時10分記