「28日の米国半導体関連株、総じて高い
「中古車販売のカーマックスは13%下落」
「ナイキの中国売上高、6-8月期+5%(除く為替+12%)
9月28日の米国株は上げました。上昇率は、NYダウが0.3%、ナスダック指数が0.8%でした。
米国10年債利回りは一時4.68%台まで上昇しました。その後は債券が買い戻され、4.59%となりました。引き続き売り圧力が意識されています。
前の日に決算を発表したマイクロンは4.4%安となりました。しかし、マイクロンの売上高は、3-5月期よりも6-8月期が増え、さらに6-8月期よりも9-11月期が増える傾向を示しました。売上の増加基調の確認は、半導体業界全般にはポジティブな反応をもたらしました。
AMDは4%高、NVDAは1.4%高、TSMCは1.1%高、クアルコムは1.7%高でした。半導体製造装置メーカーでは、AMATが2.3%高、ASMLは1%高でした。
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米国中古車販売大手チェーンのカーマックスは13%の株価下落です。同社は28日、6-8月期決算を発表しました。
カーマックス(KMX)の株価(28日)
69.01ドル(-10.68ドル、-13.40%)
以下は決算内容です。
カーマックスの6-8月期
(カッコ内は前期比)
売上高 70億ドル(-13%)
(中古車)55億ドル(-11%)
(卸売車)13億ドル(-21%)
販売台数
中古車 200,825台(-7%)
卸売車 141,837台(-11%)
平均価格
中古車27,500ドル(-4%)
卸売車8,923ドル(-12%)
利益1.1億ドル(-5%)
販売台数が減少して、販売価格が低下しました。中古車販売大手の決算から、米国のインフレ抑制の一端が見えます。自動車業界においては新車生産が軌道に乗ったことを受けて、中古車の需要、販売価格とも落ち込んでいます。
今週発表されたコンファレンスボード消費者信頼感指数では「先行き指数」が急低下していました。カーマックスの決算動向を踏まえ、米国消費の動向を注視します。
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ナイキは28日の通常取引終了後に6-8月期決算を発表しました。時間外取引で株価は小幅高です。
ナイキの6-8月期(前年同期比)
売上高 129億ドル(+2%)
利益 14億ドル(-1%)
EPS 0.94ドル(+1%)
ナイキの北米売上高は-2%でした。中国の売上高は+5%(為替影響を除くと+12%)でした。
9月29日午前5時50分