「米国株、15日下落、18日は小幅高」
「米国民によるインフレ率見通しが低下、ほぼコロナ禍前に...」
「住宅市場指数が大幅低下、5カ月ぶり50割れ」
東京株式市場は3連休でした。15日と18日の米国株の動きを以下に示します。
NYダウ
15日34,618.24ドル(-288.87ドル、-0.83%)
18日34,624.30ドル(+6.06ドル、+0.02%)
ナスダック指数
15日13,708.33P(-217.71P、-1.56%)
18日13,710.24P(+1.90P、+0.01%)
「FOMCを控えて見送り」との解説が目立ちます。この間、多くの経済指標が発表されました。以下に記載します。
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NY連銀は15日、9月調査の製造業景況指数を発表しました。
9月NY連銀製造業景況指数
現状 +1.9(前月比+20.9)
先行き+26.3(前月比+6.4)
現状指数は、前月の「-19.0」に対して「+1.9」と大幅に改善しました。NY連銀の管轄地域では、現状の景気を良いと答えた企業の比率が26.6%(8月16.1%)です。悪いと答えた企業の比率24.8%(8月35.0%)を上回りました。6か月後の景気に対する見通しを示す指数も大幅に上昇しました。製造業の改善を示すデータです。
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FRBは15日、8月の鉱工業生産指数を発表しました。「前月比+0.4%」です。2カ月連続で前月比上昇です。「エネルギー産業」が「+1.1%」、「エネルギーを除く産業」が「+0.1%」でした。
「自動車及び自動車部品」は前月比-5.0%でした。
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ミシガン大学は15日、9月の消費者態度指数速報値を発表しました。
ミシガン大学の消費者態度指数(9月)
(カッコ内は前月比)
総合67.7(-1.8)
現状69.8(-5.9)
期待66.3(+0.8)
現状指数が低下しています。1年先のインフレ期待率は3.1%(8月3.5%)となりました。インフレ見通しは大幅に低下して、21年3月以来の低水準でした。発表元によると、コロナ禍前の2年間の平均は2.3~3.0%でした。ほぼコロナ禍前の水準に戻ってきました。
長期のインフレ率は2.7%でした。過去26か月間で2.9%~3.1%のレンジを下回ったのは、2回目だとのことです。コロナ禍前の2年間のレンジは2.2%~2.6%でした。米国消費者のインフレ期待率は短期、長期とも低下しました。
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NAHB(全米住宅建設業者協会)は19日、9月調査の住宅市場指数を発表しました。前月比-5Pの45となりました。良い悪いの分岐点である50割れは5カ月ぶりです。
発表元では「住宅ローン金利が先月に引き続き7%を超えた。販売促進のため、住宅価格を再び引き下げる業者が増えている。住宅価格を引き下げた業者の比率は8月の25%に対して、9月は32%となった。これは2022年12月の35%以来の比率である。平均値引き率は6%である」としています。
9月19日午前7時15分記