「半導体関連株が軟調、エヌヴィディアの時間外取引終値は1.7%下落」
「エヌヴィディア、時間外取引で468ドル~509ドル」
「509ドル示現後、1分後に468ドル」
「東京市場で小売株が上昇」
米国半導体大手のエヌヴィディア(NVDA)が日本時間22日早朝、8-10月期決算を発表しました。売上高は会社側計画160億ドルを上回って181億ドル(5-7月期比+34%)となりました。11-1月期の計画は200億ドルです。
NVDAの1株利益は8-10月期実績で4.02ドル(5-7月期2.7ドル)となりました。高成長を考慮すると年間1株利益の予想値は20ドル超も可能になるのでしょう。1年前はとてつもなく高いPERの企業でしたが、現在の株価500ドル前後は、予想PER25倍程度と計算できます。
NVDAの株価は時間外取引で通常取引終値との比較で1.7%下げました。
NVDAの株価(時間外取引)
490.75ドル(-8.69ドル、-1.74%)
好決算にもかかわらず、NVDAの株価は時間外取引で下げました。22日の東京株式市場の寄り付きでも、NVDAの時間外取引の結果に失望して、半導体関連株が下げました。
しかし、半導体関連株は徐々に下げ渋りました。昨日に下げた自動車株や総合商社株も本日は買いが先行しました。
ナスダックのホームページに行くと、NVDAの時間外取引動向をより詳しく見ることができます。米国時間21日午後4時20分に高値509ドル17セントを付けました。そして、その1分後の4時21分には安値468ドルを付けています。決算発表は4時20分ですから、その発表直後に乱高下していることがわかります。
短期間にこれだけの値幅が出るのですから、22日の米国市場におけるNVDAの株価動向を予想するのはほぼ不可能に思えます。そして23日は日本が勤労感謝の日でお休み、米国は感謝祭でお休みです。米国は24日も短縮取引で商いが薄くなる日です。なおさら株価の予測が難しくなります。
短期的なNVDAの値動きが気になるのは仕方ありません。しかし、大切なのは、NVDAの売上高急増が確認されたこと、生成AI市場拡大を後押しする内容になったことだと考えます。来年以降の半導体市場の拡大を考慮して、投資企業の選別に役立てる姿勢が有効です。
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22日の東京市場では「値上がり率上位銘柄」や「新高値銘柄」に小売業の一角が入りました。ユナイテッドアローズ、青山商事、アダストリア、良品計画などが値上がり率上位に入りました。西松屋チェーンやしまむらが新高値を付けました。
短い秋や暖冬は衣料品チェーンには逆風です。しかし、西松屋チェーンが21日発表した11月の月次売上高(20日締め)は、既存店が107.8%となりました。
西松屋チェーンの月次売上高(既存店、前年同月比)
9月 94.1%
10月 96.2%
11月107.8%
11月の月次売上高は好調でした。会社側では「気温低下を受けて秋物衣料や冬物衣料が極めて好調に推移した」としています。
11月22日午後3時10分記