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マーケット・トレンドDX

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pppodddl (1).jpg6月下旬から上昇を続けてきた原油、
このまま上昇は続くでしょうか?

【供給】
サウジアラビアは7月から日量100万バレルの自主減産を実施しています。8月も延長され、9月の延長も表明しています。OPECプラスによる原油の供給は絞られています。

加えて7月は港の油漏れ事故の影響でナイジェリアからの輸出が途絶え、日量22万バレルの減産となっていました。(7/12~)しかし8/13から輸出が再開され日量22万バレルは市場に戻ってきました。

米シェール生産は6月~7月に過去最高の生産量に回復。掘削リグ数は伸びなくなっているのですが、生産量が伸びています。生産性が向上している、ということですがエクソンモービルは6月、「有望な新技術の兆しが見える」として、この新技術で今後5年で生産量を倍増させるとしています。

エクソン、技術革新でシェール生産量倍増も=CEO
https://jp.reuters.com/article/exxon-mobil-ceo-shale-idJPKBN2XO06I

【需要】

ゼロコロナ政策解除での需要回復は期待ハズレとなったことで上半期の原油価格は低迷しましたが、6月の中国の原油輸入は日量1267万バレルと過去2番めのボリュームに回復。前月比40%もの大幅増となったことが原油価格を押上げました。

ところが7月分の統計では日量1029万バレルに減速。前月比18.8%もの減少です。中国の6月の輸入はなぜ突出していたのか?中国は輸入した原油を精製して石油製品にし輸出しているのですが、このため輸入量が増加していたに過ぎず、内需が強いわけではなさそうです。精製して転売していたのは6月の原油価格が安かったためでしょうか。価格が上昇してきたため、精製転売に鞘を抜く妙味に欠けるとなるととたんに輸入量が減少してしまった、ということかもしれません。

こうした需給を整理すると
ここからの原油相場は~?!

ポスト石油戦略研究所 代表 エネルギーアナリスト大場紀章氏に解説いただきました。
是非ポッドキャストで解説をお聞きください。