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幸福な1日だった。アイドルを応援して6年弱、初めてライブを梯子した。パシフィコ横浜での≒JOYのファーストコンサートを14時から拝見し、すぐに移動。18時から都内湾岸、豊洲PITでの高嶺のなでしこの1周年記念ライブに駆け込んだ。両グループともラジオiNEWSに何度もご出演いただき、番組としても応援しているので、どちらも見たかった。いずれのライブも素晴らしかった。

まずはニアジョイの「初めまして、≒JOYです」。みなとみらい線の最寄り駅を降りるや、黄色のビブスに身を包んだファンが列をなしていた。パシフィコ横浜の国立大ホールといえば、2021年12月、ラストアイドルが4周年ライブをやった大箱の会場だ。キャパは7000から8000、デビュー1年ちょっとのニアジョイだが、何の問題もなかった。会場は満員御礼、ファーストライブのはずなのに、均整の取れたコール&レスポンスが見事だった。

まだオリジナル曲は少ないので、今日はお姉さんグループの=LOVE、≠MEのカバーを中心に構成したが、このセットリストはいずれ希少価値になる。持ち歌が増えればカバー曲は少なくなるから、むしろ今のうちしか見られない貴重なライブかもしれない。カバー曲でもダンスのフォーメーションが実に美しく、相当練習を重ねたのだろうなと想像がついた。 この日の完成度の高いステージをみるにつけ、ほんとにデビュー1年ちょっとのグループのファーストライブなのか、としみじみ思った。ここまでは2つのお姉さんグループの背中を追いかけ、夢中で駆け抜けた日々だったかもしれないが、ニアジョイにとって、ここからが勝負だ。いかに独自の世界観を創出し、オンリーワンのグループになるか。ノイミーが急劇に台頭したのも、メジャーデビューが決まり、ノイミーにしか出せない固有の魅力を発揮するようになってからだ。この日、夜の部の公演で来年1月のメジャーデビューの発表があった。時は来た。小澤愛実さんのリーダー就任も発表された。大空ビュンと、ニアジョイが羽ばたく。

16時半過ぎ、パシフィコ横浜を後にし、番組スタッフと共に豊洲PITを目指した。我々と同じように梯子をするファンがいるだろうかと話していたら、おられた。会場で発売されたニアジョイのトートバックを下げた男性だった。もしかして筆者と同様、元ラスアイファンなのだろうか、ちょっと親近感が湧いた。 高嶺のなでしこのライブは6月23日以来だ。あの時は衝撃を受けた。「すごいぞ、たかねこ」と驚愕した。 亮的閑話 番外編 驚愕と興奮の一夜、たかねこライブの衝撃!

そして迎えたこの日のライブ「美しく生きろ」。圧巻だった。やはりたかねこは、ただ者ではなかった。同じくオリジナルの持ち歌はまだ少なく、ハニーワークスのカバー曲が多いのだが、まったく違和感がない。たかねこは包容力が強く、どの曲もまるでたかねこのオリジナルのように、長年歌い続けている曲のように見えてしまう。

東山恵里沙さんを筆頭に、10人のメンバーたちの歌唱力は相変わらず抜群で、ダンスも迫力がある。完成されたステージは一分の隙もない。今、日本のアイドルの中で、たかねこほど安心してライブを見られる、安定感抜群のグループはないと思った。まだデビュー1年にもかかわらずだ。アンコールも含め21曲、会場はずっと幸福な空気感に包まれていた。

たかねこにもこの日、嬉しいニュースがあった。23年冬、おそらく12月だろう、メジャーデビューすると発表された。まだメジャーデビューしてなかったの?と思うほど、たかねこは存在感があり、メジャー感がある。ステージ上の堂々たる佇まいが、たかねこの大きな魅力だ。

ライブの帰路、おそらく12月と思われるメジャーデビューに合わせて、また番組にお呼びしよう、1月にはニアジョイをお呼びしようと番組スタッフと話が弾んだ。 アイドルの応援が人生の一部になって6年弱、まもなくラジオiNEWSも6周年を迎える。これまで多くのライブを拝見してきたが、今日ほど充実感があり、幸福を感じた日はない。アイドルの持つ底知れぬパワーを、改めて痛感した次第である。

(日本経済新聞 編集委員 鈴木亮)

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