1992年の活動休止から30年余り、一度もメディアに登場することなく沈黙を続ける「日本の歌姫」ちあきなおみ。しかし、その人気は全く衰えることなく、多くの人々に歌い継がれ、聴かれ続けています。その証拠に、彼女が「引退」後にリリースされたアルバムは、復刻版、リマスター版を含めると実に40作以上にのぼります。いわゆる「新譜」以外でこれだけの作品をリリースできるアーティストは彼女以外ではちょっと思い浮かびません。
1969年「雨に濡れた慕情」でデビューして以来、半世紀を優に超える時を経て、その生々しいほどの表現力と圧倒的な説得力を凌ぐ歌い手は、個人的には日本の音楽シーンには登場していないと思っています。彼女のすごさは、「歌謡曲」の枠にとどまらず、ジャズ、シャンソン、ブルースまで、あらゆるジャンルのナンバーをまるで「持ち歌」のごとく歌いこなし、しかもオリジナルを凌ぐ魅力とクオリティを紡ぎ出す点ではないでしょうか。
まあ、言葉でいくら説明してもしきれない唯一無二の魅力の持ち主、それが「歌姫」ちあきなおみでだと思っています。今回は、彼女の幅広い楽曲の中から、個性あふれるナンバーの数々を厳選してお届けいたします。どうぞご期待ください! by広島くん
2月6日(火)19:00~「ちあきなおみ特集」セットリスト
1.雨に濡れた慕情
2.四つのお願い
3.ゴンドラの唄
4.ルージュ
5.昔かたぎの恋
6.恋に戯れ
7.それぞれのテーブル
8.星影の小径
(全8曲)
お知らせ: