☆知床特別
　昔から、何でも新しいコトを習得したり上達したりするために、寝る暇や休む暇を惜しんで猛練習あるのみ...、という風潮がありますな。確かに、そうしないと不安という人も多いかと思いますが、実は新しいスキルは休憩をしないと上達しない、という衝撃の事実が米国の国立衛生研究所で脳科学を研究している研究者さんたちの論文で明らかとなりました。これによりますと、"ある数字のキー入力を可能な限り素早く行う"というものを猛練習中とした後に行わせたところ、ほとんどの人が猛練習中だとまったく素早くならなかった一方、休憩後だとそれまでより記録が伸びたんだそうな。さらに一晩寝た後に行うと、さらに記録が伸びるなど、休めば休むほどスキルアップしていたということ。では、何故に休憩した方が上達するのか？　休憩中の脳波を調べたところ、なんと休憩中の脳内では、練習中より最大で20倍の超高速で繰り返し再生されていたんだそうで。やはり、本人は幾ら猛練習していると思っていても、知らぬ間に周りの雑音や邪念などのノイズが入ってきて、そのぶん効率が悪くなるのかも知れません。スキルアップに無理な猛練習は厳禁で、よりぐっすりな睡眠こそ効果大のようですな。

　さて、今週の予想は日曜札幌知床特別で本命はララサンフルス。前走フローラS(東京芝2000m)は、前半3ハロン35秒2と澱みのない流れのなか、離れた2番手追走から、直線に入って逃げ馬を捕らえると、残り1ハロン手前まで先頭争いに加わりましたが、最後は一杯となり、勝ち馬からコンマ9秒差の9着に敗れましたが、いきなりの重賞挑戦に加え、当日、フケ気味だったように状態面でもひと息だったことを考えると悪くないもの。今回も間隔は開きましたが、前走より中間のしっかり乗り込んでおり、初勝利した前々走(中山芝2000m)のレースぶりからも、小回りでコーナー4つのコースはピッタリ。ウエストンバートなど先行したい馬が多いも、極端に速い流れにはならないはずで、馬場状態のいい今の札幌なら好位からの粘り込みが期待できます。相手は、ウエストンバード、ケルンキングダム、アナゴサン、ロードラスター、チェスナットドレス、ウインアステロイドの、3連複1頭軸ボックス。

　ところで、幼少の頃から、人前で勉強する姿や努力するところをまったく見せたことがない小塚アナ。周りの人は"きっと、人がいないところで猛勉強や猛練習しているはず"と思っているようですが、受験や大レースの実況など大事な時でも、直前まで最低限のことしかせず、ほとんど寝てばかりなんだとか。ま、小塚アナの場合、ただ、起きていると脳どころか、身体全体がエ〇に占領されてしまうので、寝ていた方がまだマシというだけなんですけどねぇ。(ラジオNIKKEI藤巻)