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9月14日の「アサザイ 今日の1社」は、ブロードエンタープライズ(4415・東証グロース)を放送しました。

 

今回は、代表取締役 中西 良祐 様にお越しいただき、事業内容や成長戦略等についてお話を伺いました。

 

井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

 

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ブロードエンタープライズ(4415)(東証グロース市場)

ラジオNIKKEIにて収録

お相手は、代表取締役の 中西 良祐 (なかにし りょうすけ)様

 

「初期導入費用0円プラン」

 

「マンション管理をIoTでスマート化する」

会社設立が200012月で、昨年202112月に上場された。マンションやアパート向けに事業を展開されていることで知られているが、東証の業種区分は「情報・通信業」である。

創業当初は大手キャリアの通信機器等を販売していたが、2003年よりNTTのマンション向けインターネットの販売代理を委託されたことから、マンション向けサービスを開始し、その後、2005年よりマンション向け高速インターネット「B-CUBIC」の販売を始め、現在14万世帯以上にこれを提供している。

また、2019年から新たな事業の柱として、IoTインターフォンシステム「BRO-LOCK」の販売を開始しており、両者のサービスが、同社が「情報・通信業」であることを物語っている。同社のミッションはこのIoTを前面に押し出したもので、「マンション管理をIoTでスマート化する」と掲げているが、これは、マンション経営における収益の最大化及びマンション管理をDX化することで、社会貢献に繋げたいというものだ。

入居者とマンションオーナーのニーズに対応する「B-CUBIC」と「BRO-LOCK

 「B-CUBIC」と「BRO-LOCK」をもう少し深堀りすると、まず「B-CUBIC」は、賃貸集合住宅を対象に、インターネットサービスを提供しているのだが、同社のインターネットサービスは、集合住宅に光回線を敷設するインターネットシステムの導入工事から、インターネット接続環境の維持、保守サービスまでを一括で提供しており、このブランド名が「B-CUBIC」である。平たく言うと、全戸一括型インターネットサービスとしてWi-Fi環境の提供を行っているということ。これによって、入居者は、面倒な手続きなしで、入居したその日からインターネットを24時間、完全無料で利用することが可能となる。

 

 また一方で、マンションオーナーや不動産管理会社には、入居率を高めたい、物件としての付加価値を高めたいというニーズがあり、「B-CUBIC」に加えて、それらのニーズに対応するIoTデバイスを同社は同じく販売しており、その代表的な商材が「BRO-LOCK」である。

 

このオートロックと連動する顔認証付きのインターフォンシステムである「BRO-LOCK」は、「B-CUBIC」のインターネット回線を共有するため、マンションオーナーの導入コスト負担が軽減される利点があり、遠隔地から全部屋にメッセージを送信することも可能で、管理コストの削減に繋がる。また、この「BRO-LOCK」は、インターネット環境さえあれば施工が可能なので、今までオートロック化を諦めていた物件でも後付けで導入ができる。無論、入居者にも大きなメリットがある。スマートフォンで外出先からでも応対、誰が来たかの確認などが出来るのだ。

 

支持される大きな理由は「初期導入費用0円プラン」

 今後の成長戦略は、販売チャネルを増やしてアプローチ先を拡大することがまずは第1の取組みである。そして、市場は大きいがIoT化が進んでいない小規模アパートもその事業ターゲットとして、「BRO-LOCK Light」も提供も開始するという。

 

 また、今後の注力分野として、「共用部のIoT化」だけではなく、「専有部もIoT化」するという。これは、空室となった際に、部屋をきれいに、そしてIT環境上、機能的にリノベーションすることによって、物件の付加価値を高めることが、結果的にオーナーの家賃収入上昇につながるということ。このサービスを「ブロルーム」と同社は呼んでいる。

 

 同社が支持される大きな理由が、物件のオーナーが同社のサービスを導入する際に、「初期導入費用0円プラン」があり、大きな初期投資をすることなくこのサービスを受けることが出来るということ。これは、業界では稀な「債権流動化」を用いたプランであり、同社が売上債権を金融機関に売却して資金化し、その資金によって同社が初期導入工事を行い、オーナーはその後の月額料金(使用又は契約代金)で実質的に払えば済むというものだ。オーナーはリース契約ではないのでファイナンス契約を結ぶ必要も、また、借入れで与信枠が圧迫されることもない。同社は、これを「ブロルーム」(リノベーション)にも適用するプランを考えるという。

 

 同様のサービスを提供する会社は無論ある。そのため、業容を拡大するための鍵は、オーナーに対する"敷居の低さ"と"充実の内容"の提供に尽きる。その両者を同社が提供していることは、目に見えない"障壁の高さ"となっていることがお分かり頂けると思う。

 

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取材後記は以上です。いかがでしたか。

本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非お聴きください!

 

それでは来週もお楽しみに!

 

(関連ウェブ)

■ブロードエンタープライズ IRサイト https://broad-e.co.jp/ir/

 

代表取締役 中西 良祐 様と

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