お知らせ:

朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

番組へのお便りはこちら

8月24日の「アサザイ 今日の1社」は、MITホールディングス(4016・東証スタンダード)を放送しました。

 

今回は、代表取締役 鈴木 浩 様にお越しいただき、事業内容や強み、成長戦略等についてお話を伺いました。

 

同社は、独立系のシステムインテグレーターとして、30年以上の実績を積み重ねており、2020年11月に上場されました。最近は「Wisebook」のテレビコマーシャルも話題です。ITサービスで人々の生活を豊かにするライフサポーターグループを目指しており、システムインテグレーションサービスとソリューションサービスの2つのサービスを提供しています。

 

井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

 

----------------------------------------------------------

取材後記

MITホールディングス(4016)(東証スタンダード市場)

ラジオNIKKEIにて収録

お相手は、代表取締役の 鈴木 浩(すずき ひろし)様

 

「1割からの上昇」

 

デジタルブックサービス「Wisebook」は期待の成長エンジン

 前身の会社設立は1990年1月。鈴木社長を含む3人で、システム開発、運用及びそれらに付随するサービスを展開する会社を始め、2009年12月に、現在のMITホールディングス株式会社となり、持ち株会社制へと移行し、2020年11月に上場された。現在は、国内5社、海外1社を子会社に持ち、事業を展開されている。

 

 具体的に提供しているサービス(事業)は、「システムインテグレーションサービス」と「ソリューションサービス」の2つ。

 このうち、「システムインテグレーションサービス」は全社売上の約9割を占める事業であるが、具体的には、社会インフラである公共サービス(中央省庁、自治体)、通信(携帯キャリア)、金融(銀行、クレジット、保険)、エネルギー(電力、ガス)における基幹システムの開発、ネットワーク構築及び運用・保守などを担っており、独立系のシステムインテグレーターとして、30年以上の実績を積み重ねてきた。

 また、残りの約1割の売上を占める「ソリューションサービス」においては、デジタルマーケティング、CAD、認証、ドローンなどのサービスを提供しており、テレビコマーシャルの放映も始まった「Wisebook」も、このサービスに入るが、同サービスは、これからのDX・GX推進を支援するデジタルブックサービスとして、成長エンジンとなるものと同社は期待している。

 

▼安定的な受注と獲得したノウハウを活かすことが強み

 同社の強みは、まず、上記したように、独立系のシステムインテグレーターとして、社会インフラ系基幹システム開発及び、ネットワーク基盤の構築を30年以上に亘り行ってきた実績である。この実績により、大手のメーカー、大手のシステムインテグレーターからの安定的な受注が約77%占め、これが継続しているという。

 

 また、この実績と獲得したノウハウを活かすことにより、あらゆる産業においてデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが加速している中、大手システムインテグレーターでは対応できない多くの中小規模事業者に向けて、生産性向上につながるシステム化コンサルティングサービスを提供することが可能であり、実際にこの分野の事業が拡大していることも強みだ。

 

 そして、「ソリューションサービス」においては、CAD及び、デジタルマーケティングにおける保守料、サービス利用料収入を得ることができるのだが、この事業の利益率が高く、そして安定したストックビジネスとしての収益モデルが確立されている。

 

 そして、この収益が新たな製品の研究開発、新サービスの提供に繋がっているのだが、現在は、ワークスタイルの変化と共に、クラウドサービスの利用拡大、ペーパーレス化、デジタルカタログ・電子ブックの配信、図面電子化などの流れが加速しており、これらのソリューションサービスの需要が拡大することへの対応に注力していると言える。

 

 また、海外企業とのアライアンスや海外法人を設立した経験により、多様な企業間ネットワークを持っている点も同社グループの強みだ。

 

成長する推進力は「ソリューションサービス」の提供の拡大

 市場環境としては、業界全体において深刻なエンジニア不足が慢性的に続いており、同社グループもエンジニア育成に力を入れている。具体的には、プログラミング未経験者の採用、独自の教育カリキュラムによるエンジニアになるための基礎研修を受けたうえでの現場配属、女性の活躍、シニアエンジニアの活用などだ。そして、今後、グループのエンジニア数を倍にする計画を立てている。

 

 また、今後の会社が成長する推進力は、システムインテグレーションだけでなく、独自のITプラットフォームを構築できるソリューションサービスの提供を拡大することにあると明言している。換言すると、安定的な成長が見込めるシステムインテグレーションを基盤に、今後のDX・GXの流れにより、更なる需要の拡大が見込まれるデジタルマーケティング、ドキュメントソリューションに注力し、「ITプラットフォームプロバイダー」を目指すということだ。

 

 デジタルブックの制作・配信サービスである「Wisebook」をリリースした背景には、このような会社の成長ロードマップに沿った戦略がある。リモートワークやワーケーションなど、これからのワークスタイルにマッチした文書管理やデジタルブック化を実現するプラットフォームの提供、中小規模事業者でも簡単に導入できるサブスクタイプの料金体系、これはまさしく「会社まるごとデジタル化」を支援するということだ。

 現在は売上高に占める割合が1割の「ソリューションサービス」であるが、「システムインテグレーションサービス」の売上も着実に拡大しつつ、この「ソリューションサービス」の全社売上に占める比率が上昇すること。まさしくこれがカタリストである。

----------------------------------------------------------

 

取材後記は以上です。いかがでしたか。

本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非お聴きください!

 

それでは来週もお楽しみに!

 

(関連ウェブ)
いつも聴く!ポッドキャスト

MITホールディングス IRサイト


代表取締役 鈴木 浩 様と

asazai220824.png