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6月3日「今日の1社」はエスアールジータカミヤ(2445、東証1部)を放送しました!

テレビCMをご覧になって、同社製品の次世代足場「Iqシステム」について知っているよ、というリスナーの方もいるのではないでしょうか。

今回、代表取締役社長の髙宮一雅さまにスタジオまでお越し頂き、会社の成り立ちや同社の強み、成長戦略などについてお話を伺いました。

 

早速ですが、井上哲男から取材後記が届いておりますので、ご覧下さい。

 

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取材後記

エスアールジータカミヤ (2445) (東証1部)

ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の髙宮 一雅(たかみや かずまさ)さま。

 

「 "しなやかさ"と"正直さ" 」

 
▼バランスの良い経営

 建設現場の足場や土木工事の支持工材で知られる同社が関西で設立されたのが1969年。関東に本格的に進出したのが1985年で、その際の子会社の商号が現在の同社名「エスアールジータカミヤ」である。その2年後に親子会社合併を行い、全国展開の会社として事業規模の拡大を図ってきた。

 

 セグメントの2本柱は「販売事業」と「レンタル事業」であり、現在の売上高に占める割合は、前者が約45%、後者が約55%である。

 同社の大きな転機は2010年に製造・開発・販売を行うホリー株式会社を完全子会社化したことである。現在、同社はこれからの方向性として、横軸に「建設」、「環境」、縦軸に「販売」、「レンタル」を置いた図表で、「環境」・「販売」に重なる分野の伸長を掲げているが、この「販売」を大きな事業に成長させた点でこの子会社化の寄与は非常に高い。

 

 業績も非常に堅調である。売上高は2012年3月期から4期連続で過去最高を更新、3利益も2014年3月期から2期連続で過去最高を更新中で、今期もこれらの更新を見込んでいる。直近3期のROEを列挙すると12.2%、21.5%、19.8%であり、平均は17.8%にもなる。

 番組の中でも紹介したが、弊社の経営指標ランキング(2014年度確定順位)は3220社中、堂々の282位、上位から8.75%の水準に位置する。総合経営指標が、およそ12社に1社あるかないかの優れたものであることをこの数字は物語っているが、特筆すべきはそのバランスの良さである。構成項目の「成長性」、「資本利益率(ROE、ROA)」、「売上高利益率」、「健全配当性向」のそれぞれの順位は、530位、386位、675位、367位であり、ほぼ上位20%内の水準にいることが分かる。

 
▼五輪後を見据えた戦略

 現在、同社が力を入れている製品が、テレビCMでも流れている階高190センチメートルの次世代足場である「Iqシステム」。これまでは作業員がしゃがむ格好で工具、鋼材などを運び、そしてその格好で作業をしていた苦痛から開放されるものであり、既に500現場で使われているが、この製品の再来年2017年3月期の売上目標は60億円と大きい。また、前述の「環境」は、太陽光パネルの規格、サイズに合わせて変更できる架台が有名であるが、戸建て住宅向けの制震装置やオリジナルな木造住宅用耐震・制震壁などのラインナップがある。

 番組のなかで、社長は海外展開としてASEANをやはり語ったが、昨年7月にまずはベトナムに子会社を設立している。五輪後を見据えた戦略が始まった。

 
▼"しなやかな発想"と"正直さ"

 公共事業やインフラ事業など大掛かりな工事に強い同社の業績が、五輪の開催される5年後まで伸び続ける蓋然性(がいぜんせい)は非常に高いと私は考える。経営指標ランキングも楽しみである。しかし、私が一番興味を持っているのが、この髙宮一雅という若き経営者がどのような手腕で会社を成長させていくかという点である。収録をとおして、若さが持つ"しなやかな発想"を活かしながら、同時に非常に地に足を着けてものを考える人間だと感じた。語られるビジョンは十分に推敲されたものだ。そして、何よりも正直である。今回、同社は決算発表後のタイミングで、中期経営計画の若干の計数の下方修正を発表した。これについて知り合いの複数のファンドマネージャーに意見を求めたところ、返ってきた答えは皆同じであった。「これくらいで発表するのなら、全社が発表しなくてはいけない」

 また番組に来て頂き、業況についてお話し頂きたいと思う。それまでも、それからも、私もきちんと四半期毎に同社の経営指標ランキングを作成し、その度に社長に告げることを約束する。(了)

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取材後記は以上です。いかがでしたか?

 

リスナーの皆さまは日常生活の中に、仕方がないと思ってやり過ごしている不具合や不満はありませんか。この当たり前の不便さを改善していくのはとても労力がいりますよね。

足場について、日常的な不満解消し、安全性・作業効率の急上昇させたのが、同社製品である「Iqシステム」なのです。

 

屈まないと進めなかった従来のものより、階高を20cm高くした新しい規格の足場です。少しの違いですが、作業効率や安全性を急上昇させる大きな違いです。

これも髙宮社長のしなやかな発想と堅実さがあったからこそ具現化されたのかもしれませんね。今後、グローバル企業として発展していくことも視野に入れているという同社の活躍に期待したいですね。

 

それでは来週もお楽しみに!

 

(関連ウェブサイト)

■エスアールジータカミヤ IRサイト

代表取締役社長の髙宮 一雅さまと
代表取締役社長の髙宮一雅さまと