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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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7月5日の「アサザイ 今日の1社」は、エフ・コード(9211・東証グロース)を放送しました。

 

今回は、代表取締役社長 工藤 勉 様にお越しいただき、事業内容や強み、成長戦略等についてお話を伺いました。

 

井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

 

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取材後記

エフ・コード(9211)(東証グロース市場)

ラジオNIKKEIにて収録

お相手は、代表取締役社長の 工藤 勉(くどう つとむ)様

 

「チャネル多様化への対応の"答え"」

 

▼累計1,000社に利用されるHP上の買い物体験を快適にするシステムを提供

 一昨年、20211224日に上場されたが、創業されたのは2006年。WEBコンサルティング事業を提供する会社として誕生し、2013年まだSaaS事業という言葉が人々に定着していない頃からエントリーフォーム最適化ツール「f-traEFO」をリリースしてその事業を開始したが、同社の成長力の源となるサービスがリリースされたのが2018年。CX向上SaaS 「CODE Marketing Cloud」がそれである。現在はEFOWeb接客/Webチャット/LINEマーケティング/Instagramマーケティング等をSaaSで提供し、「SaaS × プロフェッショナルサービス」によりマーケティング戦略の立案から実行までを支援している。

 

 上記「CODE Marketing Cloud」は、HP上で行われる買い物体験を快適にするシステムであり、買い物やサービスを探している時、欲しい商品が見つからない、サービスに不明点がある等、困る時が多いのだが、これらの困ったこを解決し、過去の購買履歴から、おすすめの商品やキャンペーンなどを自動的に案内するものとなっている。

 これは、いわばHPの内容が一人一人に合った形で組み替えられるイメージで、実際に店員が接客してくれているような快適な体験ができることから、結果的に顧客企業の売上アップに貢献している。

 

 実績が凄い。これまで累計1,000社もの利用があり、その業種もEC/旅行/金融/人材等の幅広いが、ご紹介頂いた利用企業名は、EC:生協、ニッセン、旅行:JTB、人材:マイナビ、金融:SBIと、同社が超一流の顧客層を持っていることが分かる。

 

▼「複数ソリューションに提案が可能なこと」がカタリストに

 ここまで同サービスが支持される理由を、社長は「伴走支援力」、「プロダクトの使いやすさと価格」、「複数ソリューションに提案が可能なこと」と説明された。

 1つ目の「伴走支援力」とは、創業当初よりWebコンサルティングを通じて顧客の課題に向き合い続けてきたことから、マーケティング戦略立案から顧客の獲得、営業支援まで一気通貫で行うことが出来、そのサポートも多くの競合社がアウトソーシングしている中、しっかりと(顧客の)ツール活用を支援する体制が出来上がっているということである。

 また、3つ目の「複数ソリューションに提案が可能なこと」であるが、これが同社のカタリストであったと私は考えている。実際になぜこれが可能になったのかと言えば、それはM&A戦略が奏功したと言い切ることが出来る。冒頭に書いた「EFOWeb接客/Webチャットト/LINEマーケティング/Instagramマーケティング」、これらはM&Aの実行によるものだ。

 

 12月決算の同社であるが、今期の第1四半期の状況はすこぶる好調で、前年同四半期比で、売上高は68.2%の増収、営業利益が45.3%の増益となっており、営業利益率も23.4%と極めて高い水準にある。また、同社が経営指標の中で意識しているEBITDA89.4%も増加している。

 

M&Aにより企業と生活者間のチャネルが多様化している状況に対応

 そんな同社はこの320日に、株式会社Radix(旧商号:株式会社SAKIYOMI)が運営する「SAKIYOMI」事業を新設分割して設立する株式会社SAKIYOMIの全株式の取得を公表し、2023年5月12日に子会社化すると発表した。このM&Aの目的は、Instagramにおける重要顧客接点の強化、経営支援・シナジー追求、そして、子会社上場のオプションも含んでいると社長は述べられた。

 

 まだまだ大きく成長することが確定的なDXCX市場。

 競合社も"白地"の獲得を目指しているが、同社も、既存事業をさらに成長させるために人材採用/教育/アライアンス等で供給を確保し、トップライン成長/利益創出を図るとともに、M&Aによって獲得した優れたプロダクト/チームが提供価値を拡大することによって非連続成長を続け、さらに新たなM&A戦略により、現在の企業と生活者間のチャネルが多様化している状況に対応し、協業社に対抗するという。これらの結果、優良な顧客層においてクロスセル営業行うことが可能となるが、さらに同社においても、営業/CS/管理プロセスの統一と効率化を図っていくという。

 「時間」はこの業界において最も貴重なものだ。それは開発/内製化を図るためにかかる時間をどうするのかということである。その課題解決を「M&A」という"時間をリソース/経営資源で買う作業"が極めて有効であることを同社はなんの迷いもなく選択している。そして、それは「正しい答え」だ。

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取材後記は以上です。いかがでしたか。

今回は、本日の放送に入りきらなかったロングインタビューもPodcast限定で配信しています。

是非お聴きください!

 

それでは来週もお楽しみに!

 

(関連ウェブ)

■エフ・コード IRサイト https://f-code.co.jp/ir/

 

 

代表取締役社長 工藤 勉 様と

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