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5月17日の「アサザイ 今日の1社」は、アンビション DX ホールディングス(3300・東証グロース)を放送しました。

 

今回は、代表取締役社長 清水 剛 様にお越しいただき、事業内容や強み等についてお話を伺いました。

 

井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

 

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取材後記

アンビション DX ホールディングス(3300)(東証グロース市場)

ラジオNIKKEIにて収録

お相手は、代表取締役社長の 清水 剛(しみず たけし)様

 

「"DX"にこだわる姿勢」

 

▼創業時より"デジタル技術"を活用

上場されたのが2014年9月、来年上場10周年を迎えられる東証業種区分「不動産業」に属する同社であるが、社名に「DX」と掲げられている。2007年9月の創業時より"デジタル技術を活用し、不動産業務の効率化を図るとともに業界の変革、そして、お客様の体験価値向上を実現する"ことを目的としてきたからこその「DX」である。

 

事業セグメントは5つ。

全社売上の約6割を占める主力事業が「賃貸DXプロパティマネジメント事業」。主に住居用賃貸不動産を貸主から一括で借り上げ、入居者に転貸するサブリースを行うことで、高い入居率の維持と管理戸数の拡大を目指している。そのターゲット市場は、東京23区、神奈川、千葉、埼玉の一都三県の首都圏。デザイン性だけでなく機能面でも優れたデザイナーズワンルームマンションがメインターゲットだ。

 そして、その管理物件の戸数は、今期の第2四半期である昨年12月末時点で前年同期比6.2%増の24,520戸にまで拡大したが、社長はこの数字を「全国レベルで0.5%程度のシェアであり、まだまだ成長ポテンシャルは高いと考えている」と述べられた。

 

▼「DX」で不動産市場を変革し続けてきたことが強み

現在この事業において注力しているのが、やはり「DX」の部分。業務効率化を促進する次世代管理システム「AMBITION Cloud」の構築やブロックチェーン技術を活用しセキュアな契約を実現する電子契約システム「AMBITION Sign」、入居から体協に至るまで入居者様が利用する「AMBITION Me」の提供を行っている。

 

2つ目のセグメントは「賃貸DX賃貸仲介事業」。同社の管理物件を中心に賃貸物件の仲介事業を行うもので、都内7店舗、神奈川県8店舗、埼玉県1店舗において、「ルームピア」、「バロー」いう名前で展開している。

 

3つ目のセグメントは「売買DXインベスト事業」であるが、これは好立地、好デザインを強みに自社開発を行った新築投資用ワンルームマンションの販売と、多様なルートから仕入れた好立地分譲マンションのリノベーションを施して販売する事業を行っている。

 

そして、その他の2つのセグメントは、同社グループと親和性の高い事業を行うベンチャー企業への投資を行う「インキュベーション事業」、少額短期保険事業とDXを推進する不動産DX事業、国外でもシステム開発などを行う「その他事業」となっている。

 

これらのセグメントの説明で分かるように、同社は不動産、特に首都圏を中心とした住居用マンションに関する企画開発、売買、賃貸、管理、保険、関連事業を一気通貫で行える体制を敷いていること、そして推進してきた「DX」により、不動産業界の煩雑な手続きや時間のかかる手続きを簡素化し、よりスムーズな取引を実現することで、不動産市場を変革し続けてきたことが「強み」である。

 

▼不動産の関連事業の「一気通貫」に「ライフライン」が加わる

その同社は、4月に2件、ニュースリリースを出した。

1つはシンガポールを拠点にグローバルで GameFi プラットフォーム事業を展開するDEA社とWeb3.0領域における協業推進に注力するため、資本参加を含む業務提携を行ったというもので、Web3.0に対する注目度が世界的に高まる中、国内の不動産業界においてもWeb3.0を活用することで、新たなビジネスや住まい体験などを創出し、人々の生活・ビジネスを向上させることができると同社は考えている。

 

 続いてのリリースは(株)DRAFTの子会社化であるが、電気・ガス・ウォーターサーバー等の日常生活に関する商品や、蓄電池・太陽光・エコキュートなどの住宅環境設備に関する商品の訪問販売、及び営業を通じて実務経験を積み、職場でのスキルや知識を習得する、インターンシップの実施を行っている同社を子会社化し、そのシナジー効果を生むことによって、上記の「一気通貫」に「ライフライン」が加わるのである。

 

リーマンショックの前年に産声を上げた同社であるが、私が凄いと考えているのは、設立当初から「DX」にこだわる姿勢を貫き、それによって"最も(デジタル化が)遅れている"と揶揄された不動産業界を確実に変えてきたことである。一気通貫の幅が広がった今後の展開において、次はどのような「DX」を発表するのかを楽しみに待ちたい。

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取材後記は以上です。いかがでしたか。

本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非お聴きください!

 

それでは来週もお楽しみに!

 

(関連ウェブ)

 

■アンビション DX ホールディングス IRサイト https://am-bition.jp/ir/

 

代表取締役社長 清水 剛 様と

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