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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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3月13日の「アサザイ 今日の1社」は、エヌリンクス(6578・東証スタンダード)を放送しました。

今回は、代表取締役社長 栗林 憲介 様にお越しいただき、事業内容や成長戦略等についてお話を伺いました。

 

井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記

エヌリンクス(6578)(東証スタンダード市場)

ラジオNIKKEIにて収録

お相手は、代表取締役社長 の 栗林 憲介(くりばやし けんすけ)様

 

「新しい社名、新しい風景」

 

▼「リアル×ウェブ」のマーケティング支援事業

 東日本大震災のちょうど1年前、20103月に祖業としてNHKの放送受信料の契約収納代行業務からスタートした会社であるが、現在は同事業ではなく、「リアル×ウェブ」を標榜するマーケティング支援事業を行っており、本社を東京の池袋に構え、大阪、福岡、名古屋、静岡に支店、そして、池袋と大阪にコールセンターを構えている。

 

 「リアル×ウェブ」の「リアル」の部分では、BtoC向け営業支援であるセールスプロモーションを行っており、営業アウトソーシング、コールセンターの運営、営業研修の企画・運営、保険代理業、テストマーケティングなどのBPO事業で同セグメントは構成されている。また、得意とする領域は、ウォーターサーバー、電気、ガスなどのライフライン系の商材や太陽光パネル・蓄電池の販売である。

 

 一方で、ハイブリッド型のもう1つの「ウェブ」はBtoBが主体であり、インターネットメディア事業として、オウンドメディアの運営、コンテンツマーケティング支援、SEOコンサルティング、チャット型不動産仲介事業、V-tuberの制作・運用などを行っている。この「ウェブ」で行っているSEOメディアの運営数は、約30で、不動産の「イエプラ」やゲーム攻略サイトの「アルテマ」は同社の看板サイトである。

 

▼祖業からの個人向け営業のスキル・ノウハウの蓄積

 同社の強みは、祖業から培ってきた個人向け営業のスキル・ノウハウが蓄積されていることであり、現在、NHK業務がなくなってもその営業力は健在であり、それを「ウェブ」と「リアル」によって、一気通貫でマーケティング支援が行えるところまで成長を遂げたことが第一に挙げられる。

 

 また、人材の確保にも強みを持っている。これは独自の正社員採用ノウハウを有しているという部分が大きく、集金事業のあった頃は、一時期、最大1,000人規模までスピーディに人材を拡大させたこともある。そして、現在は約400名規模を正社員として抱え運営しており、安定した組織ガバナンス・統制体制を構築していることがクライアントの高評価に繋がっている。

 この、組織ガバナンス・統制体制の具体的な例であるが、営業の質とコンプライアンスの重視のため、営業を3名から5名のグループに分け、Bluetoothイヤホンで営業時間中はグループ通話を常に接続し、リアルタイムに管理者が各グループをローテーションで巡回して指導にあたっているという。

 

 そして、「ウェブ」と「リアル」によって、広範囲の業種を顧客として抱えていることから事業ポートフォリオの分散が図られており、また、「ウェブ」と「リアル」の売上高構成がそれぞれ約50%程度となっていることも、分散という点で強みといえよう。

 

 さらに、「ウェブ事業」においては、10年以上に亘り、自社ドメインを強化するとともに、専門的な人材の雇用にも注力しており、100名以上のディレクター、ライターを直接雇用して内製化を図っていることも特長である。ここまで書いてきて思うことは、同社の強みには、"組織的なマーケティングノウハウの蓄積"という共通した横串が刺さっているということだ。

 

318日 社名を(株)コレックに

 対面営業(F2F)、そしてテレマーケティング市場ともにその市場規模は日々拡大しており、当然同社の潜在的ビジネス規模、つまり伸び代は大きい。

 このような事業環境のもと、同社は当社のコア・コンピタンスであるマーケティングノウハウを最大限に活かし、そのマーケティング手法のラインナップを強化し、取扱商材を増やし、メディア数を増加させることで既存事業の拡大・成長を図るとともに、これまでは他社商品が主流であったが、これからは自社商品も自らのマーケティングノウハウを活用して販売していくことで収益性を高めたいと社長は語られた。

 そして、もうひとつの成長戦略として言われたのが、やはり「M&A」による新規事業の発掘である。同社は昨年、介護福祉用具のレンタル業に進出したが、市場規模が拡大傾向にある領域にターゲットを絞り、新規事業に進出する用意があることを、社長との会話で私は感じ取った。

 

 来週、318日に社名を(株)コレックに変更する同社は、まず、エヌリンクスで築き上げた既存事業の深堀・拡大、そして、自社製品の販売、新規事業への着手を手掛けることとなる。

 新社名で見る風景、それは、エヌリンクスで見てきたそれとかなり変わったものとなるであろう。

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取材後記は以上です。いかがでしたか。

本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております。

それでは来週もお楽しみに!

 

(関連ウェブ)

■エヌリンクス IRサイト https://www.n-links.co.jp/investors

 

代表取締役社長 栗林 憲介 様と

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