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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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8月3日の「アサザイ今日の1社」は、ランディックス(2981・東証グロース)を放送しました。

 

今回は、代表取締役社長 岡田 和也 様にお越しいただき、事業内容や成長戦略についてお話を伺いました。

 

通常、不動産事業者は物件を売却したらそれで終わりとなりますが、同社は、土地を販売後に建物建築のサポートも実施し、理想の住宅建築にあたり一気通貫したサポートをおこなっています。長期的な顧客フォロー、土地購入前の段階での建築サポートなど、不動産事業者のサービスレベルを超えたカルチャーがあり、高い顧客満足度の源泉となっています。

 

井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

 

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取材後記

ランディックス(2981)(東証グロース市場)

ラジオNIKKEIにて収録

お相手は、代表取締役社長の 岡田 和也(おかだ かずや)様

 

「伴走する"決意"」

 

▼城南エリアを中心に住宅用不動産の売買に特化した3事業を展開

 同社グループは「唯一無二の豊かさを創造する」という経営理念のもと、世田谷区・目黒区・大田区・渋谷区・港区・品川区の城南エリアを中心に、「不動産デベロップメント事業」、「不動産マッチング事業」、「不動産テック事業」という3つの事業を、いずれも住宅用不動産の売買に特化して行っている。

 

 通常の売買仲介も行っているが、同社は創業以来積み重ねてきた顧客データ、住宅建築ノウハウを生かし、どこよりも上質な住宅用の不動産の仕入を独自に行っている。そして驚くのはその住宅用土地の平均保有期間が2.9か月(22/3期の通期実績)と、極めて短いことである。仕入後には当然解体を行う期間があり、また、購入希望者が住宅ローンの融資を申請し、認可が下りるまでにも時間がかかることを考えると、実質的な販売活動期間は2~3週間といったレベルでなければこの数字はクリアできない。

 

 つまり、「"ほぼすぐに売れる土地"を仕入れている」ということだ。

 これは、上記の顧客データが有効に機能しているということと思われる。同社の主要顧客(ターゲット)は、一般にアッパーマス層と呼ばれる世帯純金融資産保有額3000万円以上の層である。そして、一度同社と取引を終えた後に、友人、家族をはじめとした紹介取引が発生し、更にご自身でのセカンドハウスや収益用不動産を対象としたリピート取引が数多く生まれてきたという。また、地域の事業者とも非常に強い協力関係を築いており、過去の実績のうち、全成約件数の3割程度が、取引先、顧客からの紹介・リピート取引で成り立っているという。

 

▼不動産仲介の枠内では終わらないビジネススタイルが強み

 無論、このような、紹介したい、紹介して欲しいと思ってもらえるのは、同社のこれまでのビジネススタイルが顧客に高い満足度を与えているからである。

 同社のスタイルは、通常の不動産仲介の枠内では終わらない。ここで鍵を握るのが、「sumuzu Matching」という建築会社との建築請負マッチングサービスである。

 

 お客様の多くは、初めて注文住宅を持つ人であり、これらの人に、最適な設計士、建築施工会社の紹介から始まり、注文住宅が完成まで伴走するワンストップサービスを展開している。

 注文住宅建設には数多くのステップが存在し、専門性が無いがゆえに、本当であれば実現できたはずのものが、コミュニケーションロスや知識不足、お客様と事業者との情報格差により実現できていない、ということが頻繁に起こるという。これを回避し、顧客が本当に満足できる注文住宅づくりが出来たと思っていることが上記のリピート取引、紹介取引の比率につながっている。同社の「強み」であり「宝」がこの数字であることがお分かり頂けるであろう。

 

▼2022年5月に中期経営計画を発表

 業績も極めて堅調だ。同社は3月決算であるが、前期2022年3月期の通期業績は、売上高が前期比35.6%増収である11,129百万円、営業利益が前期比118.9%増益の1,471百万円、最終利益である当期純利益が前期比118.2%増益の937百万円となり、売上高、各利益ともに過去最高を記録した。

 2020年度は一時的にコロナ禍の影響で利益科目が減益となったが、前期の好決算により、前期までの3年間の年平均成長率は売上高、利益ともに約120%となり、コロナ禍を乗り越え、高い成長率を持続していることが確認された。

 

 そんな同社が、この2022年5月に、初めてとなる中期経営計画を発表した。

 足元は現在の不動産事業、住宅用をメインとしながら収益用不動産の取り扱いを強化するとともに、城南6区からのエリア拡大や、アッパーマス層に向けた、別荘、アート領域である美術品などのクロスセルを行う新規事業の開拓、そしてM&Aも掲げており、視座の先には、"次なる収益の柱"が見据えられている。これらによる経営指標の計数目標は、2025年3月期の売上高300億円だ。

 

 冒頭に揚げた同社の経営理念の「唯一無二の豊かさの創造」。

 私には、それが、現在の不動産領域をベースとしながら、それを超えて、顧客の人生そのものの豊かさに伴走する決意であるように感じられる。

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取材後記は以上です。いかがでしたか。

本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非お聴きください!

 

それでは来週もお楽しみに!

 

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代表取締役社長 岡田 和也 様と