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 7月10日の「アサザイ 今日の1社」はGA technologies(3491・東証マザーズ)を放送しました。

 今回は、代表取締役社長 樋口 龍 様にお越し頂き、沿革・事業概要、その他のサービス、強み、イタンジの提供サービス、成長戦略等についてお話を伺いました。

 同社は、AIを活用した中古不動産流通プラットフォームで、お家探しからリノベーション、資産活用、購入後の管理までをトータルでサポートする中古不動産ポータルサービスである「Renosy」の開発・運営を行っています。

 そして、子会社のイタンジ株式会社では、賃貸領域の事業者向けに、物件の確認電話を自動音声で対応するサービスや内見の予約をシステムで対応できるサービスなどを提供してきましたが、株式会社ビットキーと業務提携を行い、高セキュリティなセルフ内見型賃貸サイトの実現を目指す取り組みがスタート。そのため、ビットキーより、「bitlock LITE(ビットロック ライト)」というスマートロック10万台が無料で提供されることになりました。

 今後は、低~中所得者層は賃貸で「イタンジ」、高所得者層はマンション投資/売買/リノベで「GA」という流れに加えて、現在超高所得者層向けの商品設計を検討中です、「小さな成長」ではなく「大きな成長」に向けて取り組みが続いています。

 井上哲男より取材後記が届いています。ぜひご覧ください。

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取材後記
GA technologies (3491)(東証マザーズ)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録
お相手は、代表取締役社長の 樋口 龍 (ひぐち りょう)様

「すごい会社が生まれていたものだ」
 
▼不動産テクノロジーのフロントランナー
 『AIを活用した中古不動産の流通プラットフォーム』など、同社を説明する記述には常に、「AI」、「テクノロジー」という単語がついてまわるが、決して間違いではない。同社は2013年の創業以来、軸として「不動産とテクノロジー」を据えている。

 米国、そして、シンガポールを中心とした東南アジアで現在、「不動産とテクノロジーの融合」である「PropTech」という造語が、急速に不動産ビジネスの領域において用いられるようになっているが、同社は日本における、そのフロントランナーと言える。

 同社の代表的なプラットフォーム「RENOSY(リノシー)」は、AIを活用した中古不動産流通プラットフォームであり、家探しからリノベーション、資産活用、購入後の管理までをトータルでサポートする中古不動産ポータルサービスとなっており、実に「クラウドファンディング」まで含んだワンストップサービスの提供を個人向けに行っている。

 同社を、不動産関連のソフトウエアを作っている情報通信の会社と勘違いしている投資家がいるが、全然違う。
 同社は、確かに、全従業員に占めるエンジニアの比率が4割を超えており、他の不動産会社とはスタイルが全く違うことは確かである。また、社内システムのすべてを内製化し、最先端技術のAIに関わる人材も20名抱えている状態であり、いまだにFAXでやり取りしているような"街の不動産屋さん"とは業種が違うのではないかと錯覚してしまうが、それでもれっきとした"不動産屋さん"なのだ。それゆえ、自社で宅建免許、建設免許を持ち、購入後の管理までも一気通貫で行える体制にあることの「原点としての強み」をきちんと認識しておかなくてはならない。

▼不動産オーナーのニーズの全てを「テクノロジー」でカバー
 提供している他のPropTechサービスを紹介すると、
 ・「RENOSY(リノシー)アプリ」・・・スマホを使って中古マンション探しを、手軽に、便利に行えるアプリ。希望条件をエリアやこだわり要件を入れて検索すると、物件情報がアプリに届く。中古マンション探しが、このアプリ一つで完結する。

 ・「OWNR by RENOSY」は、不動産オーナー向けのアプリ。所有物件の状態を知りたい、契約書を確認したい、わからないことを相談したいなど、個人の不動産オーナーのニーズに応えたアプリで、新着販売物件の確認、所有物件の管理・運用まで不動産投資のすべてをサポートしている。仕事が忙しい人でも、不動産投資が初めての人でも、このアプリがあればだれでも簡単に安心して物件の管理ができる。

 ・「RENOSY SELL(リノシー セル)」は、透明性の高い不動産取引を実現するアプリで、中古マンションの価格査定・売買仲介・売買契約などの不動産売却取引をワンストップで提供するサービス。AIを活用したスピーディなオンライン価格査定機能や、売出し物件に関する不動産業者間でのやりとりを可視化することで、リアルタイムに売却活動をお知らせする。

 つまり、ここまでで、中古住宅、中古マンションの売買、リノベーション、管理、(不動産)オーナーのニーズの全てを「テクノロジー」でカバーしている。

 また、同業である不動産仲介業者向けにも、「nomad cloud」というサービスを提供している。

 これは、希望条件に合った物件情報を自動で配信する「メール追客機能」、シンプルで使いやすい 「顧客管理(CRM)・営業管理」、スマホ世代に合ったインターフェースの 「顧客専用ページの生成」 など多機能のサービスを含んでいる。「同業に対するサブスクリプションモデル」までも事業としてカバーしている不動産会社が、冒頭に書いたように、起業してまだ6年なのである。とにかくすごい会社が生まれていたものだとつくづく思う。

 

▼「イタンジ」と「GA」で、超高所得者層向けの商品設計を検討
 ここまで来ると、「賃貸は?」という疑問が湧くであろう。 
 この領域については、子会社である「イタンジ(株)」の新サービスについて5月27日にリリースが出されている。その新たな提供サービスとは、キーテクノロジーのスタートアップ企業である株式会社ビットキーと業務提携による「高セキュリティなセルフ内見型賃貸サイトの実現」である。

 これまでもイタンジは、賃貸領域の事業者向けにシステム開発を行い、物件の確認電話を自動音声で対応するサービスや、内見の予約をシステムで対応できるサービスなどを提供してきたが、今回、スマーキーでの開錠・施錠を行うことにより、24時間、都合の良い時間に、セルフで内見ができることを実現したのである。無論、そこには、オトリ物件、釣り物件、架空物件など存在しようがない。そして、物件が気に入ったら、Webで入居申込もできる。

 今後の成長戦略は、低所得者から中所得者層は賃貸ニーズに応える「イタンジ」で、高所得者層はマンション投資、売買、リノベーションで「GA」で、という流れに加え、現在超高所得者層向けの商品設計を検討しているという。

 この「設計」という部分は、同社の最も得意な分野だと私は考えている。
 「RENOSY( リノシー )」のところで書いたクラウドファンディングであるが、運用期間は最短3ヶ月、一口1万円からの完全オンライン型クラウドファンディングであり、申し込みから契約、配当金の受け取りまでオンラインで完結でき、誰でも気軽に不動産を通じた資金運用ができる状態を提供している。

 この評価は高く、国土交通省の推進する小規模不動産特定共同事業の第1号ファンドのモデルケースとしてもご紹介されている。

 繰り返し書く。「すごい会社が生まれていたものだ」
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放送後記は以上です、いかがでしたか?

本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非お聴きください。

それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
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代表取締役社長 樋口 龍さまと