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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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 6月13日の「アサザイ 今日の1社」は日総工産(6569・東証1部)を放送しました。

 今回は、代表取締役社長 清水 竜一様にお越しいただき、沿革と会社概要、事業セグメント、事業環境、強み、成長戦略等について詳しくお話を伺いました。

 同社は、50年近くにわたり、国内大手メーカーの製造現場に人材を配属し続け、日本の製造業の発展に貢献してきました。現在も、自動車関連メーカーや電子部品・デバイスメーカーをはじめ、多くの有力企業に1万人を超える人材を派遣しております。

 「人を育て 人を活かす」という創業理念のもと、人材育成と職場形成に重きを置いた取り組みを行っています。それは、人こそが最大の財産であり、サービスを提供するうえでもっとも基本的且つ重要であるという考えによるものです。

 同社のビジョンである「メイド・イン・ジャパンを支える最高のプロ集団になる」の実現に向け、常にお客様へ期待以上のパフォーマンスを発揮できる会社を目指し取り組みを続けています。

 井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記
日総工産 (6569) (東証1部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は、代表取締役社長の代表取締役社長 の 清水 竜一 (しみず りゅういち)様。

「事業環境は完全に"追い風"」

▼日総工産の事業内容
 今年の3月16日、いきなりの東証一部上場で話題となった。
 事業内容は製造業を中心とした派遣および請負であるが、その歴史は古く、1971年2月に前身の日総工営株式会社を創業し、1980年に日総工産株式会社を設立。この時期から、まずは製造請負業を開始したのちに2004年3月より製造派遣事業にもその事業領域を広げた。また、2011年4月には、厚生労働省より、厚生労働省委託事業「製造請負優良適正事業者」の認定を取得している。

 事業セグメントは、大きく分けて、① 総合人材サービス事業(製造系人材サービスとして製造派遣・製造請負、その他(軽作業請負、物販事業)、事務系人材サービスとして一般事務派遣、BPO)、② その他の事業(介護・福祉事業)の2つであり、①の総合人材サービス事業が全社ベース売上の約9割を占める。
 これをグループ会社の紹介も含めて記すと、以下のとおりとなる。
<日総ブレイン>・・・一般事務派遣等の人材サービス事業を展開している。
<日総ニフティ>・・・福祉サービスの会社として在宅介護事業・施設介護事業を展開。
 → 横浜市内に介護付有料老人ホーム「すいとぴー」6施設、介護ステーション3拠点(横浜1ヶ所、福島県2ヶ所)を展開している。
<日総ぴゅあ>・・・障がい者雇用促進を目的にした日総工産の特例子会社。約80名の障がい者を雇用し、軽作業請負・物販事業を展開している。
<上海霓索人力資源服務有限公司>・・・上海市浦東新区人材市場との合併企業。人材紹介、人事コンサルティング事業などを展開している。


▼雇用から派遣会社活用へシフトするメーカーの動き
 現在、人材派遣・労働紹介業の事業環境は非常に明るい。
 製造系派遣労働者数が年々増加している背景としては、労働市場を取り巻く、「同一労働同一賃金の法制化」や「働き方改革への対応」、「若年労働人口の減少」といったことに加えて、労働契約法の改正により、無期雇用を希望する有期契約労働者の急増(5年が経過した有期契約労働者に対して、企業は無期雇用(=正社員)の打診を行わなくてはならない)という大きな要因があり、直接雇用から派遣会社活用へシフトするメーカーの動きが活発化しているのだ。

 このような環境の下、人材派遣・労働紹介業がやはり力を入れているのが、「人材の教育」であるが、 同社も、研修体制の充実を急ぎ、研修施設として、テクニカルセンター、トレーニングセンターを全国7ヶ所に設け、そのうち、東北テクニカルセンターおよび日総テクニカルセンター東日本は、宮城県知事認定職業訓練校として認定されている。

 これは、創業理念である、「人を育て 人を活かす」に繋がることであり、会社として人材育成と職場形成に重きを置いている。言い換えれば、こうして得られた「人財」こそが、同社にとって人こそが最大の財産であり、サービスを提供するうえで最も基本的且つ重要であるという考えだ。

 同社のビジョンである「メイド・イン・ジャパンを支える最高のプロ集団になる」とは、これも言い換えると、お客様へ期待以上のパフォーマンスを発揮できる会社を目指す、ということ。やはりこの業界は、教育が持つ意味が非常に大きい。

 求人サイトとして、自社独自のサイト「工場求人ナビ」を運営し、全国各地、様々な業種の仕事案件を掲載し、応募者が簡単に自分の希望する仕事を探すことができるというユニークなコンテンツを持つ同社。前述した社会的ニーズという"追い風"を受けて、当面、業界全体の業績がさらに拡大することが期待されるが、この業界にまた1社注目すべき企業が加わったと言える。

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取材後記は以上です、いかがでしたか?

本日の放送はオンデマンド配信にて早速アップされております。是非お聞きください。

それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
日総工産 IRサイト
アサザイ(2018.6.13放送分)

代表取締役社長 清水 竜一さまと