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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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12月21日の「今日の1社」は、ディア・ライフ(3245、東証1部)を放送しました。

 今回、代表取締役社長 阿部 幸広 様にお越し頂き、3つの事業セグメント、成長戦略、株主還元等についてお話を伺いました。

 同社のメイン事業は売上高比率88%を占める「リアルエステート事業」です。
 東京圏エリアで、単身者、DINKS向けのマンションの開発を始めとした不動産の開発・投資運用を展開しております。

 その他にも「人材派遣」や「トランクルーム」や「入金管理」など不動産業の中でもユニークな事業も展開しています。今回の放送では、それぞれの事業セグメントについて詳しくご説明を頂きました。

 今回、井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。
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取材後記
ディア・ライフ (3245) (東証1部)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の阿部 幸広 ( あべ ゆきひろ )様。

「 Awards 」

▼ディア・ライフの事業セグメント
 今年3月にパーソナルストレージ(セルフストレージ、トランクルーム等)関連事業を行うパルマを「アサザイ」で紹介した。放送当日、同銘柄は15%を超える上昇率となったのであるが、ディア・ライフはその親会社である。

 セグメントは3つであるが、何れも不動産会社としてユニークなものである。

 1つ目のセグメントは「リアルエステート事業」。これは、主に東京圏エリアで用地を購入し、単身者、DINKS向けのマンションの開発を行うのが主な事業であるが、ユニークなのはその販売先である。同社はそのマンションを一戸ずつ販売するのではなく、寮・社宅などのニーズを持つ事業会社、分譲や賃貸運営目的の不動産会社、REIT、個人の富裕層の投資家などに一棟売りを行うのである。
 このセグメントは、前期全社ベース売上高の88%を占めるが、対前期比で38.1%の増収、4.9%の増益と好調である。物件の売却実績は、都市型マンション10棟、収益不動産5棟。また、翌期以降の事業に向けた"仕入れ"は、期初目標を上回る15件の開発用地を取得し、現在30以上のプロジェクトが進行している。

 2つ目のセグメントもユニークである。「セールスプロモ-ション事業」という名称のこの事業は、自社では戸別の販売を行っていないのにも関わらず、不動産業界を中心にマンションのモデルルームインフォメーションスタッフなどの営業サポート系職種の人材を販売会社に派遣する事業なのである。クライアントには、三菱地所や三井不動産などの最大手不動産会社も含まれている。

 この2つのセグメントには実は有益な補完関係がある。社長は「スピードが肝要」と言ったが、同社は、「リアルエステート事業」を行うのに際し、自社に一級建築士を始めとする専門知識に富んだプロフェッショナルな人材を多く抱えており、開発ポテンシャルの算定、競争力のある価格提示等を速やかに行うことができることが何よりの強みである。
 これをして、「1日で出来る」と社長は語ったが、この「1日」で出来るために、用地取得においては、これまで構築したネットワークを活用し、また、エリアのリ-シング状況や販売状況、ニーズの情報については、この「セールスプロモ-ション事業」において吸い上げられた情報が活かされるのである。

 3つ目のセグメントは「アウトソーシング事業」。これはパルマが行うセルフストレージ関連の事業であるが、これは私が考えるに、ビジネス・ソリューション・パートナーとしての事業である。

 トランクルームの開発からテナントの集客といった部分だけでなく、レンタル料の管理、滞納催促など、トランクルーム事業者にとって顧客管理業務は他の不動産賃貸物件に比べて非常に煩雑である。この部分に対して幅広いサービスを提供する事業を行っているのであるが、既に6割以上の業者が、同社から何らかのソリューション提供を受けており、特にITソリューション分野については、業界のデファクト化に成功している。この、日本におけるパーソナルストレージ事業は、現在の普及率が諸外国に比べて低いこと、また、社長はこれを「4つのD」と表現したが、社会的なニーズの高まりがあることから、確実に高い成長性が潜在していると考えられるが、実は、米国にあって日本にない唯一のREITのカテゴリーが「セルフストレージ」である。このカテゴリーのREIT市場創設に向けて同社がその強みを発揮できる部分は非常に大きく、これも大きな同社の魅力である。

▼魅力的な株主還元
 また、同社は株主還元についても特筆するものがある。9月決算の同社は、来年9月期の連結配当性向目標を35%から40%に引上げ、株主優待についても、従来からの1単元以上保有して頂いている株主様向けの優待制度に加えて、長期かつ相当の株数を保有する株主様向けの別途優待制度を設けている。
 因みに、昨日(12月20日)時点での同社の実績配当による配当利回りは3.1%を超える。これに今期の配当性向見込みと株主優待という株主還元姿勢を考えると投資要件としてとても魅力的なことが分かる。

▼アジアのビジネスリーダー66人に選ばれる
 スプリングキャピタル社の経営指標総合ランキング(11月基準)は3238社中の第6位。栄えあるベスト10である。阿部社長は今年、CNBCアジアが選出する「アジアのビジネスリーダー66人」に選ばれた。これはとてもすごいことである。アジア全体で66人、ちなみに日本で選ばれたのは7社(うち5人が日本人社長)しかない。

 数字は嘘をつかない。ちゃんとCNBCがアジアの66社に選んだことによって、弊社の経営指標ランキングの正当性も証明されたようで少し誇らしく思う。ディア・ライフ、そして、ディア・ライフを選出したCNBCに感謝したい。
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取材後記は以上です、いかがでしたか?
本日の放送はオンデマンド配信にて早速アップされております。是非お聞きください。

それでは来週もお楽しみに!

(関連ウェブ)
ディアライフ IRサイト
アサザイ(2016.12.21放送分) ゲスト企業:ディアライフ

代表取締役社長 阿部幸広さまと