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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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 8月3日の「今日の1社」は、日本サード・パーティ(2488、JQS)を放送しました。

 今回は、代表取締役社長 森 豊(もり ゆたか)様にお越し頂きまして、事業内容・今後注力してゆく分野・業績等についてお話を伺いました。

 同社は海外ハイテクのハイテク企業の日本進出をサポートしている企業です。海外のITメーカー・医療機器などが販売した後の導入後のサポート・コールセンター・技術トレーニング・修理センターなどの技術支援を行っております。

 井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

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取材後記
日本サード・パーティ (2488) (東証ジャスダック・スタンダード)
ラジオNIKKEIスタジオで取材・収録。お相手は代表取締役社長の森 豊 ( もり ゆたか )様。

「好調だからこそ五輪後を見据えた投資を行う」

日本サード・パーティ起業の経緯
 早いもので上場して10年が経過した。まず、起業の経緯がおもしろい。
 創業者である森和昭氏が、前職時代、アメリカにATM(精密機器)を輸出したのはよいが、販売後のアフターサービス体制構築に悩んでいたところ、たまたま飛行機で隣の席に座っていた米国人から米国にはサードパーティメンテナンス会社なるものが存在していることを聞き、現地で電話帳を調べたら、サードパーティメンテナンス専門の会社が数多くあり、結果的に機器の設計図を渡すだけで容易にサービス体制が構築できたことから、日本においても、メーカーから独立した立場で、サービスを専門に行う会社があっても良いのではないかと考え、会社名を「日本サード・パーティ株式会社」として、創業したのである。

 つまり、メーカーがファースト・パーティ、エンドユーザーがセカンド・パーティ、そして、同社がサード・パーティなのである。

日本サード・パーティの事業セグメント
 事業セグメントは4つ。
 「ナレッジソリューションサービス事業」は、「クラウドコンピューティング」「ビッグデータ」等の技術をITエンジニアに対して教育を行うほか、ITスキルアセスメントテスト「GAIT」の導入を推進する「教育部門」、ITエンジニアに電話・メール等で技術支援を行う「ヘルプデスク・コールセンター部門」、そして、国内ITユーザ企業にビッグデータ等を活用したシステムの開発・運用支援を行う「データマネジメント・ソリューション部門」の3つにさらに細分化されている。

 「ICTソリューションサービス事業」は、クラウドコンピューティングをはじめとしたシステムの設計・構築・運用・保守を中心に行う「ICTフィールドサービス部門」、 コンピュータシステムの製造支援を行う「サプライチェーン・マネジメント部門」に分かれている。

 「ライフサイエンスサービス事業」は、ICTが応用的に使われている医療機器、化学分析装置、放射能測定機器などの保守を行う「ICT応用システム・サポート部門」、コンピュータシステム及びICT応用機器の修理等を行う「リペアセンタ部門」に分かれている。

 そして、最後の「その他事業」は、ヒューマノイドロボットの販売・レンタル・アプリ開発やソーシャルメディアを通じて企業と消費者のエンゲージメントを活性化する「Wayin」の提供を行っている。

今後のビジネス展開の軸になるもの
 このセグメントをご覧頂くと、明らかに現在の軸足が、セカンド・パーティに向けたビジネス展開に置かれていることが分かる。しかし、これは、あくまでも、同社がアライアンスを結ぶファースト・パーティの目利きに優れているからこそ広がる事業である。サード・パーティとしてのメンテナンス能力の高いことが海外で知られているため、多くの海外企業がアライアンスを求めるが、その中から、セカンド・パーティ向けの事業拡大が見込める企業を選ぶのである。

 足許の業績は好調で、終わった16年3月期は、売上高が4,743百万円、営業利益が237百万円と順調に伸びたが、今期見込みは一見すると減益ではあるが、これは、中期経営計画で示している将来を見据えた戦略投資を行うがゆえである。その視線は、2020年のオリンピック後を見据えている。具体的には、今後の収益の基盤となる「クラウド、ビッグデータ(Iot)、ロボット、AI、ライフサイエンス、デジタルマーケティング、マルチリンガルサポート」といった分野の事業化に積極的な投資を行うことが今年のテーマである。

 今後を見据えた戦略とその進捗を、また「アサザイ」でご披露頂きたい。その際には、もちろん「NAO君」も連れて、である。

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 取材後記は以上です、いかがでしたか?
 
 番組史上初めてヒューマノイドロボット「NAO君」にも出演いただき、とても楽しい放送でした。また、ご出演いただく日が楽しみですね。

 それでは来週もお楽しみに!


(関連ウェブ)
日本サード・パーティ IRサイト


前方左 代表取締役社長 森 豊様
後方右 取締役 管理本部長 伊達 仁様
後方左 新規事業開発本部 ロボットエキスパート 深田 宏興様
中央手前 ヒューマノイドロボット「NAO君」
中央後方 アサザイアシスタント 玉木碧さん