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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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12月7日の「アサザイ 今日の1社」は、カクヤスグループ(7686・東証スタンダード)を放送しました。

 

今回は、代表取締役社長 田島 安希彦 様にお越しいただき、事業内容や強み、成長戦略等についてお話を伺いました。

 

井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

 

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カクヤスグループ(7686)(東証スタンダード市場)

ラジオNIKKEIにて収録

お相手は、代表取締役社長 の 田島 安希彦(たじま あきひこ)様

 

「お酒を中心とした流通のインフラ」

 

▼三河屋サブちゃんの拡大版

1921年に「カクヤス商店」として東京都北区で酒類販売業として創業し、今年2022年は創業101年目にあたる。かつては業務用の配達を行っていたが、酒の販売自由化をビジネスチャンスと捉え、2000年頃から家庭用のお届けも開始し、現在では業務用と家庭用のハイブリット物流である「カクヤスモデル」を構築しており、東京、神奈川、埼玉、大阪、福岡、長崎などに250拠点を有するラストワンマイルを担う会社へと進化している。

 

 無論、お酒や飲料の配達が中心事業であり、その"ウリ"は「いつでも、どこでも、どれだけでも、送料無料」。店舗も有するデリバリー型販売の会社でもあり、たとえて言うならば、サザエさんの三河屋サブちゃんの拡大版のような会社である。

 

「なんでも酒や」の「なんでも」とは、お客様のご要望に「なんでも」応えたいという、同社グループの共通した価値観、意気込みや覚悟の表れであり、地域のお客様に一番便利だと感じていただけることを願い、「お酒を中心とした流通のインフラ」となることを経営方針として掲げている。

 

▼他社を凌駕するサービスで差別化を図っている「2つの強み」

 デリバリービジネスにおける同社の独自性が2つあると語られたが、それはそのまま同社の「強み」である。1つ目が「お酒・飲料を中心にしている」ということで、重くてかさばるこれら飲料は、毎日のように確実に消費されることから、配送ニーズとともに、まとめ買いニーズも高い。そして、2つ目が「業務用(飲食店向け)と家庭用の両方を手掛けている」ということ。一般的な酒類販売業者は、どちらかに特化しているのだが、両方できない理由は、ビジネススタイルの違いであり、同社はこれを認識したうえで、両方のデリバリーを可能としている。

 

具体的な分析として「業務用(飲食店向け)デリバリー」については、ビジネススタイルが古く、ライバル配送業者のサービスレベルを"低い"と社長は語った。同社は、大型倉庫からのトラックによるルート配送だけでなく、繁華街小型倉庫からのピストン配送の両方を充実させ、加えて、「365日年中無休」、「追加対応、即配OK」、「瓶・樽の容器回収(Two Way)」を行い、差別化を図っている。

 

また、一方の「家庭用デリバリー」は、新しいビジネススタイルであり、ライバル配送業者のサービスレベルも"高い"と分析したうえで、同社は、「いつでも=365日年中無休」、 「最短30分」、「どこでも=東京なら23区どこでも+周辺のバーベキュー場などにもお届け」、「どれだけでも=ビール1本から」、「送料無料」、「冷やしも対応」、「自社スタッフ配送による配送(品質の高さ)」と、他社を凌駕するサービスで差別化を図っている。

この「家庭用デリバリー」であるが、新型コロナの感染拡大により、デリバリーブームが到来し、新型コロナの落ち着きとともに、他社はシュリンクし、撤退したところもあるが、同社の売上は落ち込んでいないという。これは、変化を続ける消費者の生活スタイルの中で、完全にその利便性が定着したということだ。

 

▼地方都市への展開と更なる配送モデルの多様化による新たな取り組み

 そんな同社は、新型コロナにより2年間、新たな取り組みができなかったが、業績回復を踏まえて、再始動を考えているという。

そのポイントは2つあり、1つ目は「M&Aも活用した地方都市展開」。現在、既に大阪、福岡などには進出済みであるが、今後は他の地方都市への展開を検討していくという。そして2つ目は 「家庭用デリバリーの進化と多角化」であり、既存の配送にプラスして、オン、ターゲット層、配送モデルの多様化を図っていく考えだ。

 また、将来、拡大する方向性として、「お酒と飲料だけではないカクヤス」と言われた。お米、冷凍食品、油、そして生鮮食品や薬などをその領域と捉え、既に進出している分野もある。

 

「事業展開をしていない地域では、まだ認知度が低い」と社長は言われたが、そうでなくなる日が訪れるのはそう遠くないことを感じた。

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取材後記は以上です。いかがでしたか。

本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非お聴きください!

 

それでは来週もお楽しみに!

 

(関連ウェブ)

■カクヤスグループ  IRサイト https://www.kakuyasu-group.co.jp/ir/

 

代表取締役社長 田島 安希彦 様と

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