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朝イチマーケットスクエア「アサザイ」

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11月22日の「アサザイ 今日の1社」は、オービックビジネスコンサルタント(4733・東証プライム)を放送しました。

 

今回は、代表取締役社長 和田 成史 様にお越しいただき、事業内容や強み、成長戦略等についてお話を伺いました。

 

井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

 

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取材後記

オービックビジネスコンサルタント(4733)(東証プライム市場)

ラジオNIKKEIにて収録

お相手は、代表取締役社長の 和田 成史(わだ しげふみ)様

 

「象徴企業」

 

▼「奉行シリーズ」が72万社に導入のソリューションテクノロジーの開発メーカー

 「勘定奉行にお任せあれ!」のコマーシャルで知名度抜群のオービックビジネスコンサルタント(OBC)は、顧客の業務効率化に貢献する「奉行シリーズ」が、累計で72万社に導入されている日本を代表するソリューションテクノロジーの開発メーカーである。

 

 その奉行シリーズであるが、現在の主力製品を紹介すると、小規模・中小企業向け基幹業務クラウドである「奉行クラウド」、中堅・上場企業向けクラウドERPである「奉行V ERP」、従業員向け働き方改革ソリューションである「奉行クラウドEdge」などがあり、クラウドによるサービスの提供のほか、自社サーバーを利用するオンプレへの対応も行っている。

そのうち、「奉行クラウド」、「奉行V ERP」だけをとってみても、累計導入システム数は9月時点で98,530システム以上、利用者数は実に1,179万人と、日本の人口のもうじき約1割に達する勢いである、そして、契約継続率も99.4%と極めて高いこともシリーズの特長の一つだ。

 

 これにより、日経コンピュータ調査が今年夏に発表したERP顧客満足度部門で、5年連続、通算16回目の第1位に輝き、同じく今年の春に発表されたパートナー満足度調査でも基幹ソフト/サービス部門で3年連続、通算11回目の第1位を獲得している。

 

▼「Microsoft Azure」に特化

 同社の会社説明資料等で語られている「強み」は5つあるが、その中で特に社長が強調されたのが、「Microsoft Azure」に特化しているという点。

 これは、「Microsoftテクノロジーに注力し、Microsoft Windowsで動作するサービス開発を行う」ということであり、その利点として、Microsoftが誇る世界トップレベルのセキュリティにより、顧客が安心してサービスをご利用いただくことができると言われた。

 また、アメリカ国防省が採用するほどの安心感のあるテクノロジーであり、データの信頼性が高いということ、Microsoftが毎年投資する数千億円の研究開発費、具体的には、チャットGPTを使った人工知能への投資などの成果を自動的に享受することができるということも加えられたが、なによりも機能性・操作性が良く使いやすい、また、既に顧客に十分馴染んでいるというWindowsアプリの利便性を享受できるという点は大きなポイントであろう。

 

 そして、2番目に「強み」として語られたのが、「パートナー制度」。

 同社の体制は、事業所を北は札幌から南は福岡までの11拠点を構え、東京の開発センターでは、常時400名規模のエンジニアが開発を行っているが、実際の販売を行うパートナー制度は、3,000もの事業所規模で、全国の隅々に同社の製品を届けている。

 そしてそのサポート体制は、延べ7,000名以上の指導資格保有者が、顧客のサポートにあたる「OAP( OBIC ALLIANCE PARTNERSHIP )」、会計士・税理士・社会保険労務士などの専門家の顧客を支援する「ASOS」、APIを活用した連携ビジネスを支援するパートナー制度で、奉行クラウドAPIの技術情報や開発サポートを行う「コネクトパートナーシップ」の3つのパートナー制度が構成されており、同社とお客様をつなぐ三位一体のDX体制が敷かれている。

 また、「同社は直販をしない」ということを徹底していることも大きなことだ。

 多くのソフトメーカーは、エスアイヤーであるパートナーによる販売だけでなく、直販を行っているが、同社はパートナー会社の信頼を損ねるようなことは絶対にしないという姿勢を明確にしている。

 

▼制度改正への対応が大きなビジネスチャンス

 現在の市場について、直近では「インボイス制度」、「改正電子帳簿保存法」に代表される制度改正への対応が、大きなビジネスチャンスとなっているという。

 このことの本質は、顧客自身が変化するということ。

 分かりやすく述べると、デジタルを前提とした経理業務に変化し、システム需要が生まれるとともに業務のデジタル化が加速するということである。そのため、それを支えるメーカーは、需要に迅速・柔軟に対応し、イノベーションを起こすことが求められると社長は語られた。そして、その次にくるものは、顧客のDX化の加速が、そのまま、クラウドサービスへの移行、バージョンアップの推進につながるということだ。

 

 「奉行シリーズ」のCMはずっと、"歌舞伎"を用いているが、これには当初から理由があった。

 歌舞伎と言えば、日本古来の伝統文化の象徴であるが、決して表には出ない舞台までの努力、日々の精進がそれを支えている。これだけ長いこと、このCMに拘り、そして、冒頭書いたように支持される企業となったOBC。私は、歌舞伎と同じく、同社は基幹業務という領域における"象徴"の存在となったと考えている。

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取材後記は以上です。いかがでしたか。

本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております。

それでは来週もお楽しみに!

 

(関連ウェブ)

■オービックビジネスコンサルタント IRサイト https://corp.obc.co.jp/ir/

 

代表取締役社長 和田 成史 様と

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