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10月12日の「アサザイ 今日の1社」は、エアークローゼット(9557・東証グロース)を放送しました。

 

今回は、代表取締役社長 兼 CEO 天沼 聰 様にお越しいただき、事業内容や強み、成長戦略等についてお話を伺いました。

 

井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。

 

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エアークローゼット(9557)(東証グロース市場)

ラジオNIKKEIにて収録

お相手は、代表取締役社長 兼 CEOの 天沼 聰(あまぬま さとし)様

 

「時間の価値を高める」

 

▼「airCloset」は洋服を着ることに関わる、さまざまな機能を統合したサービス

今年2022年7月の上場時に、そのビジネスモデルが大きな話題となったが、ファッションレンタルサービス事業の提供を目的に会社が設立されたのは2014年7月で、翌年、社名を現在のエアークローゼットに変更し、ファッションレンタルショップ「airCloset×ABLE」を表参道・原宿エリアに不動産大手の株式会社エイブルと共同出店した。

 その後、パーソナルスタイリングECプラットフォーム「pickss(現airCloset Fitting事業)」をリリースし、2020年4月には、メーカー公認月額制レンタルモール「airCloset Mall」をリリースし、現在に至っている。

 

 「airCloset」は、国内在住の女性に対して、スタイリストが非対面で一人一人の顧客の好みに合わせた洋服を選定(パーソナルスタイリング)し、個宅に向けて配送しレンタルするサービスで、このサービスは、洋服を循環的に活用するシェアリングエコノミーの要素や継続課金制のサブスクリプション型のビジネスモデルを採用していることが特徴である。

 

 また、「airCloset」はメーカー、ブランド等のアパレル事業者と顧客とを引き合わせるプラットフォームとしての機能を有しており、かつ、レンタル中の洋服で気に入ったものについては購入することも可能な機能を備えている。つまり、洋服を着ることに関わる、移動や選択・メンテナンスや購入(所有)まで、さまざまな機能を統合したFaaS形式のサービスを行っていると言える。

 

▼循環型プラットフォーム、独自のパーソナルスタイリング、月額会員との強固な信頼関係という「3つの強み」

 同社の強みは大きく分けて3点あるが、その1点目は、独自の循環型プラットフォームを構築しているということ。具体的には、循環型プラットフォームを構築するため、創業時から社内に物流専門チームを設置し、協力会社と共に専用物流倉庫/専用クリーニング工場による独自システムや独自オペレーションを構築している。

 

 また、2つ目は特許を取得している独自のパーソナルスタイリングを行っているということであり、同社はパーソナルサービスの量及び品質を担保するため、自社システムにより、「スキルのシェアリング」と「体験データ」、「AI/データ活用」を徹底して、管理・活用に結びつけている。

 

 そして最後の強みは、月額会員との強固な信頼関係を築き上げることに成功しているという点だ。同社のサービスは、他のサブスクリプションサービスにはないお客様との相互コミュニケーションが特徴であり、コミュニケーションによって継続的な信頼関係を構築し、サービス価値の理解が深い顧客基盤を形成している。

 

 また、この他に、社長は、組織・企業文化上の強みとして、創業前に作った行動指針の「9 Hearts」の文化が社員に深く浸透していることを挙げた。そのため、同社の経営理念を紹介すると、

vision:"ワクワク"が空気のようにあたりまえになる世界へ

mission:発想とITで人々の日常に新しいワクワクを創造する となっている。

 

 社長は、「時間の価値を高める」という言葉を数度使われたが、その真意は、価値の高い時間は"ワクワク"する。また、"ワクワク"しているときはその時間としての価値が高いということであり、同社のvisionにつながるものだ。

 

▼事業の拡大="ワクワク"の広がり

 そんな同社の成長戦略は、短期的な戦略と中長期的な戦略に分けられており、まず、短期的な成長戦略としては、現在展開している女性向けのファッションレンタル事業を中核に、会員数の拡大と一人当たり限界利益の増加による成長を図ることを挙げている。言い換えれば既存事情領域での事業の拡大と顧客1人当たりの利益の向上ということであろう。

 

また、中長期的な成長戦略としては、現状4%程度と認識している「①女性の認知拡大」に加えて、構築済みの仕組みを活用した「②事業領域の拡大(メンズ等他セグメント・物流プラットフォーム展開)」を進め、さらには「③アジア展開」を行い、パーソナルスタイリングと循環型プラットフォームを武器とした成長を図りたいと3点挙げられた。これらについて私が思うことは、何れも、これまで培ったものが、"壁"を越えることにそのまま役立つものであり、同社の優位性が高まれば高まるほど、その壁は低くなるということである。

 

 現在、同社のサービスは、洋服だけでなく、それに合わせたアクセサリーを提供することや、生活家電や寝具など比較的高額なライフスタイル商材を試して購入する事業「airCloset Mall」にまで拡大されている。それは、同社のサービスが与える"ワクワク(する時間)"がどんどん広がりを見せているということだ。

同社の事業が拡大すること。それは確かにその"ワクワク"が、「空気のようにあたりまえになる」ということである。

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取材後記は以上です。いかがでしたか。

本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております、是非お聴きください!

 

それでは来週もお楽しみに!

 

(関連ウェブ)

■エアークローゼット  IRサイト https://corp.air-closet.com/ir/

 

代表取締役社長 兼 CEO 天沼 聰 様と

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