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マーケット・トレンドPLUS

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景気減速を回避するために積極的な財政政策・金融緩和策が行われたため経済活動は急速に回復しましたが、コロナウイルスの感染拡大が完全に収束しない中、欧米世界は経済死を回避するために経済活動を再開させました。世界の景気は5月に底入れをしたと見られるものの、2019年の水準を回復するのは容易ではなさそうです。

 


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー代表取締役 新村直弘氏をお迎えし
商品市場の現状と今後の展望をお伺いしました。

ドル建て金価格、円建て金価格ともに史上最高値を更新。
金価格は10年の米物価連動債の利回りと逆相関の関係にあります。


以前より新村さんは番組内で実質金利の低下を指摘していらっしゃいましたが
実質金利は名目金利と期待インフレ率の2つの要素に分解でき、
さらにここに実質金利だけでは説明できない、「リスク・プレミアム」が
加除されることで金価格が形成されるとし、
足元で、実質金利が大きく低下していることでの理論価格は1,640ドル程度。
それ以上の価格上昇はリスク・プレミアム部分と考えらえれるとか。
現在は290ドル程度も上回っているのですが
これポンペオ米国務長官の演説による米中対立激化から
リスク・プレミアムが100ドル程度上昇していると解説くださいました。

今後、金価格さらに上昇するには、
1.実質金利のさらなる低下
2.さらにリスク・プレミアムが上昇する
などの要因が必要となりますが
新村さんは仮にFRBにYCCが導入されて米10年金利が0%になったと
仮定すると、その影響で120ドル程度価格は上昇すると試算されています。
さて、ここからのさらなる金価格の上昇は現実的でしょうか。

番組内で詳しく解説いただいています。

また、新村さんには、原油、銅、農産物価格動向についても
お話しいただきました。


詳しくはオンデマンド放送で新村さんの解説をお聞きくださいね。
ポッドキャストpodcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200804.mp3
ラジコタイムフリーhttp://radiko.jp/share/?sid=RN1&t=20200804163000