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コロナ禍で世界の自動車販売が落ち込んでいます。4月、フランスは前年同月比90%減、イギリス、イタリアは98%減、インドに至っては100%減と全く売れませんでした。ロックダウンで自動車購入どころではなかった、ということですが、上半期で世界の自動車販売は前年比で30%もの減少となりました。足下では回復してきているとはいえ、20年通年では前年比15%程度の減少となる見込みです。6000万台に満たないのではないかという見通しですが、これは2003年頃の販売台数。ピークは2017年の9700万台で18~19年は販売台数は緩やかに減少傾向にあったのですが、それにしても2003年に時代が戻ってしまったというのは衝撃が大きいですね。


皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はエネルギーアナリスト大場紀章氏をお迎えしPGM市場の今後についてお話しを伺いました。


プラチナはディーゼルエンジン車の触媒に、
パラジウムはガソリン車の触媒として使用されます。


2019年までの10年間、パラジウムは供給不足状態にあったため
大きく上昇してきましたが、コロナ禍で自動車の販売が減少、
供給不足からの上昇相場は終焉したとみていいでしょう。


今後、自動車販売が大きく戻れば再びパラジウムが上昇するでしょうか?

実は、コロナショックを機にEUは
「グリーンリカバリー」という政策を打ち出しています。

5月27日、欧州委員会は、新型コロナウイルスによる危機からの
復興計画の草案を公表。欧州連合(EU)の予算とは別に、
資本市場から7500億ユーロ(約88兆円)を調達し、
「次世代EU(Next Generation EU)」と呼ぶ復興基金を創設します。


この中で、20年度はEV(電気自動車)販売を強化。
EV車購入、買い替えに補助金を出す政策を行っています。


コロナ禍で世界の自動車販売は減少していると、前段で記しましたが
実はフランス、ドイツ、イタリア、イギリスなどのEU諸国では
4月までのEV車の売り上げは前年比90%も増加しているのです。


ガソリン、ディーゼル車からEV車への買い替えが加速すると、、、
排ガス触媒としてのパラジウム、プラチナは必要なくなってしまいます。

しかしながら大場氏は、長期展望としてはパラジウムより
プラチナに投資妙味あり、と解説くださいました。


その背景にあるのは中国のFCV自動車の販売増。

詳しくはオンデマンド配信で大場さんの解説をお聞きくださいね。
ラジコタイムフリーhttp://radiko.jp/share/?sid=RN1&t=20200630163000

ポッドキャストhttps://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-200630.mp3