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2月、3万円の大台に乗せた日経平均ですが足元では調整を強いられています。米長期金利上昇で米国株市場ではグロース銘柄がトップアウトしたようにも見えますが、日本株市場への影響は?!



皆さん御機嫌如何でしょうか、大橋ひろこです。
今日は元先物オプションディーラー本河裕二氏をお迎えし日経平均の動向と今後の日本株展望をいただきました。



3万円大台乗せとなった日経平均ですが、市場関係者らの間では
日銀のETF買いのルールが変わったことが注目されています。



NT倍率は15倍超えが常態化、TOPIXを大きくアウトパフォームしている
背景には日銀のETF買いの影響があるとの指摘も。

このチャートは、日銀のETF買い入れ年額上限と日経平均。

買い入れ額が増えれば下値が支えられるだけでなく、
水準も引き上げられてきた経緯が見て取れます。

特にコロナショック後はそれまでの6兆円から12兆円と買い入れ額を倍増。
ここからの日経平均の上昇はNT倍率の急騰をみても
他市場を圧倒していたことは明らか。

3月の金融政策決定会合でコレまでの政策の点検を行う、
としている日銀ですが、ETF買い入れについてどのような言及が
あるのかにも注目が集まっています。


買い入れ総額は変更がなかったにしても、
日経平均偏重型を修正するような話が出てくれば
日経平均組入銘柄には売りが広がる可能性も無きにしもあらず?!

期末ということでGPIFのリバランスによって
株価上昇でウエイトが大きくなった日本株の売りが
1兆円規模で出る可能性も指摘されており、
これを営業日で割ると1日あたり500億規模の売り圧力になる?!

3月中は新値更新という相場にはならないかもしれませんね。

ただ、米金利上昇でドル円相場が109円台まで上昇してきており
これは輸出企業にとって追い風となることから、
あまり悲観することはない、との見方もできると本河氏。

詳しくはオンデマンド配信で本河氏の解説をお聞きくださいね。

https://podcasting.radionikkei.jp/podcasting/trendplus/trendplus-210309.mp3