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藤島大の楕円球にみる夢

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流さん、聞きたいことがあったんだ。
「藤島大の楕円球にみる夢」は7月6日(月)

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 今月は大さんがスタジオへやって来た。長い間、第一線でプレーしてきた。おつかれさま!
 大と書いて「ゆたか」と読む流大(ながれ・ゆたか)は、リーグワン2025-26シーズンを最後に東京サントリーサンゴリアスでのプレーを終えた。

 7月6日(月)に放送されるラグビー情報番組「藤島大の楕円球にみる夢」に出演する。パーソナリティを務めるスポーツライターの藤島大さんと、現役時代のことを振り返り、ラグビーそのもののこと、未来について話す。

 1992年9月4日生まれの33歳。福岡県久留米市の出身だ。
 地元にある、りんどうヤングラガーズに入ったのは8歳の時(小2)。中学時代まで同スクールに在籍し、熊本県立荒尾高校(現・岱志高校)へ進学した。高校2年時、3年時(主将)と、花園での全国大会でプレーした。ポジションはスクラムハーフだ。
 帝京大学でも主将を務め、4年時に全国大学選手権6連覇を達成するチームを率いた。

 大学卒業後に加わったサントリーサンゴリアス(現東京サントリーサンゴリアス)では2年目にキャプテンに就任し、そのシーズンからトップリーグ(リーグワンの前身)で2連覇を果たす。2024-25シーズンの途中には、サンゴリアスでの公式戦出場が100試合を突破した。

 日本代表として得たキャップは36。2019年と2023年のワールドカップに出場している。
 藤島さんは2023年のプールステージでの一戦、ニースでのイングランド戦でジャパンの小柄な9番が、相手のWTBエリオット・デイリーにつかみかかったシーンについて、「きょうは、これを聞きにきたようなもの」と言った。トークのボルテージが上がった。

 前半7分過ぎだった。自分たちが敵陣に蹴り込んだボールをライン際で手にしたデイリーは、日本代表のディフェンスを受けて外に出されると、起き上がりながら、ボールを少しだけ遠くに転がした。それに対し突っかかったのがジャパンのスクラムハーフだった。
 当事者は「覚えています」と言って、「デイリー選手には何の非もない。悪いことをしました」と明かした。それなのに、相手の大男たちも目を吊り上げて駆け寄ってくるような行動をした真意を番組で語る。

 現役最終年となった2025-26シーズンは、チームが戦った21試合のすべてに出場した。レギュラーシーズン18戦+プレーオフ3戦のうち19戦で先発。ゲームキャプテンを何度も務めた。
 パフォーマンスだけを見れば、来季もピッチに立つのが当たり前のように感じる。

 スパイクを脱ぐ理由は引退を決めた時に会見などでも語ったように、指導者になりたい希望を以前から持っているからだ。「それを早く始めたかった」から決断した。
 ラグビーを始めてから何人もの指導者と出会い、影響を受けてきた。それぞれから得た知見が自分の中に詰まっている。それを伝えていくつもりだ。

 小さなことを大切に。
 そんなことを徹底してくれた高校時代の恩師、徳井清明監督に影響を受け、自分もいずれ教員になり、若者たちを導こうと思っていた。
 しかし代表活動やトップチームでのプレーが続いたことで教職の道へは進めず。今後は、トップチームをより高みに引き上げることに情熱を傾けることになる。

 キャプテンとして多くの成功を手にしてきた。そのベースになっているのは強引さではないと、番組内の会話を聞いていて伝わってくる。
 細部への気と目の配り方、時間の割き方が他を圧倒しているから、いつの時代の何を問われても簡潔に、そして明確に答えられる。計算ずくの行動は、ニースの出来事以外にもたくさんあったはずだ。

 コーチになっても、準備をし尽くして選手の前に立ちそうだ。目の前にいる人への愛情の注ぎ方も、一人ひとりに対して違うだろう。
 自分を継ぐ者ではなく、超える存在を育て、勝てるチームを築きたい。そんな意志が番組内に散りばめられている。

 (文・田村一博 「Just RUGBY」編集長)

▽ラジオ番組について
 ラジオNIKKEI第1で7月6日夜6時から全国へ放送。radiko(ラジコ)のサービスを利用して、PCやスマートフォンなどで全国無料にて放送を聴ける。リクエスト曲が聴けるのは、オンエアのみの企画。
 放送後も、ラジコのタイムフリー機能やポッドキャストで番組が聴取できる。U-NEXTでも配信予定。7月13日の同時刻に再放送する。