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藤島大の楕円球にみる夢

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11月6日放送のゲストは、リーグワン・静岡ブルーレヴズの通訳、吉水奈翁(なお)さんだ。日本代表の通訳として、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの仕事を支え、つねに傍らにいた。
20231103_69-2-5.jpg(左から、延岡の合宿地からオンラインで登場する吉水通訳。関西学生クラブの草分け、同志社大学ヘア&トータスの創部60周年のポロシャツで藤島大氏)。

ワールドカップ・フランス大会の1次リーグ第4戦。ノックアウトステージへの進出をかけた戦いで、日本はアルゼンチンに敗れた。プール戦敗退が決まった日はどんな夜だったのだろうか。吉水さん自身は、負けた悔しさと当時に、「もうこのチームは解散して、一緒にいられないんだ」という寂しさを実感したと語る。

8年代表指揮を執ってきたジェイミーの4年間を通訳としてサポートした。トニー・ブラウン、長谷川慎らコーチ陣の言葉を深く理解して、伝える仕事をしてきた。吉水さんの証言をもとに、ジェイミージャパンをあらためて振り返る。「相手の弱みをつくアタックプラン」「スクラムの細かい指導」など、今だから語れるチームづくりの様子が語られる。

忘れがたいエピソードやチームが大事にしてきたキーワードも紹介する。ワールドカップ前には、ジェイミーから選手とスタッフ全員に「ある物」が渡された。大会中は毎試合、全員がソレを持参した。その「ある物」に刻印されていた言葉とは――。

吉水奈翁(よしみず・なお)さんは川崎市生まれ。幼少期から父の影響でラグビースクールに通う。家族でニュージーランドに移住するため、中学2年時に兄と先に留学。ラグビーは現地の高校やクラブチームで続けた。高校卒業後は現地で家業の自動車修理工場で働いた。30歳のとき、NZ警察が募集した「日本人警官」枠に応募して採用され、オークランドの警察署に勤務した。2011年2月、NZ南部で起きた大地震直後、被害のあったクライストチャーチに向かい被災地で任務した経験もある。

その後、縁あって2014年から6年間、トップリーグのサントリー(現東京サンゴリアス)の通訳を務めた。2020年から日本代表の通訳に就く。2023-24シーズンからは、日本代表ナショナルチームディレクターを務めた藤井雄一郎新監督による指揮のもと静岡の新体制に通訳として加わり、合宿に合流している。リーグワンに向けて意気込みを聴いた。

▽お知らせ:
藤島大氏の新刊「事実を集めて『嘘』を書く」を
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ご希望の方は プレゼント応募フォーム から。
締め切りは11月20日。
当選の発表は発送に代えます。

▽ラジオ番組について:
ラジオNIKKEI第1で11月6日夜6時から全国へ放送。radiko(ラジコ)のサービスを利用して、PCやスマートフォンなどで全国無料にて放送を聴ける。音楽が聴けるのは、オンエアのみの企画。放送後も、ラジコのタイムフリー機能やポッドキャストで番組が聴取できる。U-NEXTでも配信予定。13日の同時刻には再放送がある。