廣瀬雄也はなぜ伸びる!? 10月5日(月)放送のラジオ「藤島大の楕円球にみる夢」に答あり

エディー・ジョーンズ ヘッドコーチは2027年10月に開幕するラグビーワールドカップ(オーストラリアで開催)まで1年となったタイミングで、「大会を象徴するような、もっとも印象に残るチームになる」と話した。
その舞台に立ちたい、そして世界を驚かしたいと思っている選手たちの、W杯開幕1年前の胸の内はどうなのか知りたい。
そんな思いを満たしてくれる時間になった。
10月5日(月)に放送されるラグビー情報番組「藤島大の楕円球にみる夢」に、日本代表、クボタスピアーズ船橋・東京ベイで活躍する廣瀬雄也が出演する。
今季新設されたネーションズチャンピオンシップの初戦、イタリア戦の序盤。ディフェンスの隙をいっきの加速で切り裂き、FB松永拓朗のトライに結びつけたシーンを記憶している方は多くいるだろう。抜く時は力強く、ラストパスは丁寧に柔らかく。理想的な動きだった。
2001年4月7日生まれの25歳。福岡サニックスボムズ(当時)でプレーした父・友幸さんの影響で小学 1年からラグビーをプレーし、小4時に福岡の玄海ジュニアラグビークラブに入った。
東福岡高校時代には3年時にキャプテンを務め、高校日本代表にも選ばれた。進学した明治大学でも4年時にキャプテンを務める。『第100代』(2023年度)と節目の年に重責を任された。きっと運にも恵まれている。
リーグワン2023-24シーズンの途中にアーリーエントリーでスピアーズに加わり、進化のスピードは高まった。2025年8月30日のカナダ戦で日本代表初キャップを獲得。キャップ数は10に到達し、テストマッチの通算成績は7勝3敗と、いい経験を積んでいる。
182センチ、94キロ。体格にも恵まれたセンターの未来は明るい。
パシフィックネーションズカップ決勝のフィジー戦で負った怪我からの復帰の途中にある現在。これまでも同様に、グラウンドに立てない時期が何度もあった。
廣瀬は辛い時間を体験するたびに成長し、「普段とは違う視点を持てる機会と思えるようになった」と話す。その言葉にファンやリスナーはひとまず安心するだろう。
実は、まだ日本一になったことがない。高校、大学と強豪校で主将を務めたが頂点には立てなかった(高校時代は共同主将)。スピアーズでもリーグワン王者になれていない。
しかし自身の歩んできた道を振り返る話に後悔はない。その時に自分が何を感じ、どう変化していったかを話す。
しあわせな環境に身を置いてきたことが伝わってくる。
明大主将時にまだ1年生だった伊藤龍之介と日本代表のバックスラインに立っている現実と、当時の思い出。不思議な感覚と喜び。ライバルチームを持つことが日々を濃密にしてくれることも話す。
スピアーズではマルコム・マークス(南アフリカ代表)のようなワールドクラスと日々、時間を共にし、リーグワンの試合で各国代表と戦う。その状況が自然と自分のスタンダードを引き上げてくれると言う。
立川理道から得るものの大きさが伝わってくる話も、聞き逃してはいけない。
昨秋のヨーロッパ遠征で、世界トップクラスのアイルランドとのテストマッチに途中出場した。その時の体感を、「(日本に)帰ったらやらなきゃいけないことがたくさんあるな、と感じました」と話すシーンがある。
この人の本質が分かる言葉と感じた。
そうでないと、戦うステージが上がる中で出場機会を得ることはできない。日本代表に選出されてすぐ、「そのレベルに合うようにプレーを変えるのではなく、高いレベルの中でも自分の強みを出せるように、足りないところを伸ばしていけるようにしている」と話していた。
プライドと柔軟さのバランスがいい。そして素直。藤島大さんが『自分だけのノート』を作ることの大切さを話したくなるのもよく分かる。
(文・ 「Just RUGBY」田村一博 編集長)
▽ラジオ番組について
ラジオNIKKEI第1で10月5日夜6時から全国へ放送。radiko(ラジコ)のサービスを利用して、PCやスマートフォンなどで全国無料にて放送を聴ける。音楽が聴けるのは、オンエアのみの企画。
放送後も、ラジコのタイムフリー機能やポッドキャストで番組が聴取できる。U-NEXTでも配信予定。10月12日の同時刻には再放送がある。


