昭和~平成の約40年間活動を続けた、ジャンルを超越した唯一無二のシンガー"アンダーグラウンドの女王"浅川マキが亡くなって間もなく13年が経つ。令和の現在、以前にも増して世代を超えて支持される浅川マキの貴重な未発表ライブ音源がこのほど発掘された。彼女の真骨頂であるライブパフォーマンスがいかにすさまじい熱量を放っていたか、うかがい知れる4つのステージを記録した音源が6枚組CD「浅川マキの世界2 ―ライヴ・セレクションBOX」として2022年12月21日にリリースされた(Universal Music)。最新技術によってよりクリアな音像になり初めて世に放たれるこれら音源は、ファンのみならず国内音楽シーンにとって至宝のアーカイブと言える。
ラジオNIKKEIでは、浅川マキにとって単にプロデューサーというだけではない深い信頼関係にあった寺本幸司を迎えて、4つのライブそれぞれにまつわるエピソードを熱く語っていただく。ナビゲーターは2021年GW特番でもコンビを組んだ音楽評論家でミュージシャンの鳥井賀句。そして時代の証言者として浅川マキと長年活動を共にした日本を代表する2人のミュージシャン、ジャズピアニスト渋谷毅とドラマーでシンガーつのだ☆ひろがコメント出演。
なお、当番組「あの
*敬称略
【番組内容】■エピソード1
1978年7月7日(金) @池袋東映「浅川マキ・真夜中の池袋・始発まで」
*コメント出演:つのだ☆ひろ(当LIVEでVocal、Drumsを担当)
<参加ミュージシャン>
浅川マキ Vocal、南正人 Vocal, Guitar、つのだ☆ひろ Vocal, Drums、原田芳雄 Vocal, Guitar
萩原信義 Guitar、後藤次利 Bass、白井幹夫 Piano, Organ、向井滋春 Trombone
山下洋輔 Piano、杉本喜代志 Guitar、川端民生 Bass、粉川忠範 Trombone
■エピソード2
1982年4月28日(水) @京大西部講堂「スキャンダル」
<参加ミュージシャン>
浅川マキ Vocal、近藤等則 Trumpet, Toys、本多俊之 Alto Sax, Flute、渋谷毅 Piano
飛田一男 Guitar、川端民生 Bass、つのだ☆ひろ Drums
■エピソード3
1991年3月30日(土) @新宿ピット・イン「浅川マキを聴く会」
*コメント出演:渋谷毅(エピソード2、3、4のLIVEでPiano、Organを担当)
<参加ミュージシャン>
浅川マキ Vocal、渋谷毅 Piano, Organ、下山淳 Guitar、川端民生 Bass、セシル・モンロー Drums、植松孝夫 Tenor Sax
■エピソード4
1993年6月30日(水) @釧路・生涯学習センター・大ホール「浅川マキ・北海道ツアー最終日」
<参加ミュージシャン>
浅川マキ Vocal、渋谷毅 Piano, Organ、川端民生 Bass、セシル・モンロー Drums、植松孝夫 Tenor Sax
【リスナープレゼント】
*ぜひ番組の感想をお寄せください。抽選で5名様にラジオNIKKEIクオカード500円分をプレゼントいたします。以下のウェブ応募フォームもしくはTwitterでハッシュタグ:#ラジオ浅川マキをつけて感想をツイートしてください。当選者の方には折り返しご連絡いたします。(応募受付期間:12/23~1/9)
【番組(1) 概要】
◇番組タイトル:『あの瞬間、浅川マキは』
◇放 送 日 時 :リピート放送:2023年1月2日(月・祝)19:00~20:00
◇放送メディア:
◎ラジオNIKKEI第2(RaNi Music♪)
◎ラジコ
◇ツイッター :@metallic_ko(ラジオNIKKEI ROCK'n'ROLL部)
※ハッシュタグ:#ラジオ浅川マキ
【番組(2) 概要】
◇番組タイトル:『RaNi Music♪ 浅川マキspecial』
◇放 送 日 時 :リピート放送:2023年1月2日(月・祝)20:00~20:50
◇放送メディア:
◎ラジオNIKKEI第2(RaNi Music♪)
◎ラジコ
◇ウェブサイト:https://www.radionikkei.jp/rockandroll/asakawamaki2022.html
【プレイリスト】
【出演者プロフィール】
浅川マキ、桑名正博、りりィ、イルカ、南正人、下田逸郎、てつ100%、遠藤響子などを手がけた音楽プロデューサーであり、またアーティストとして、絵画作品や小説等を発表している。2021年4月に書き下ろし「音楽プロデューサーとは何か~浅川マキ、桑名正博、りりィ、南正人に弔鐘は鳴る」(毎日新聞出版)を上梓。2022年12月ユニバーサル ミュージックからリリースされた「浅川マキの世界2 ―ライヴ・セレクションBOX 」では監修を務めている。
1980年代よりロック評論家として「ミュージック・ライフ」、「宝島」、「ミュージック・マガジン」等に寄稿。ローリング・ストーンズ、イギー・ポップ、ルー・リード、パティ・スミス、セルジュ・ゲンスブール、ジョニー・サンダース、等々と独占インタビューを敢行。特にイギーとは7回インタビューし、イギーのアルバムのライナーノーツは20タイトル以上手掛けている。東京ロッカーズのムーブメントに自らのTHE PAINで参加。その後レコード・プロデューサーとしてINU(町田康在籍)、EASY WALKERS、THE POGO、ジョニー・サンダース等のアルバム・プロデュースを手掛ける。現在はミュージシャンとしてもPEACOCK BABIES、HALLUCIONZ等で活動する傍ら、中国算命占星学師範として、占い師としても活動している。伝説の渋谷「青い部屋」のブッキング・マネジャーとしても、数多くのイヴェント・プロデュースも手がけてきた。ラジオNIKKEIではイギー・ポップ特番の解説、シーナ&ロケッツ、PANTA/頭脳警察、寺本幸司特番のナビゲーターを務めている。
1939年、東京生まれ。ジャズ・ピアニスト、作曲家。東京芸大作曲科時代からプロとして活動。ジョージ川口とビッグ4、沢田駿吾グループなどを経て、75年に自身のトリオ、86年に自身のオーケストラを結成。同時に作曲家としても幅広く活動中で、映画音楽やCM音楽を手がけるほか、NHKの子供番組にも多くの曲を提供している。浅川マキとは1978年リリースのライブアルバム「浅川マキ ライブ 夜」以降、浅川マキが2010年に急逝する前日のラストライブまで30年以上にわたり活動を共にした。
つのだ☆ひろ
ヒット曲「メリー・ジェーン」等でおなじみ、『昭和』を代表するミュージシャンの一人。浅川マキの1970年代にリリースされた殆どのアルバムでDrumsを担当。現在は音楽活動の他にも音楽学校を経営し、後進の指導にあたっている。『昭和歌謡』に造詣が深く、論理的かつ共感性の高い解説を披露する。当番組では自身がステージで演奏した「エピソード1」1978年7月・池袋東映でのLIVEの思い出や、バンドメンバーとして浅川マキとの駆け引きなど貴重なエピソードを披露。
【関連音源】
「浅川マキの世界2 ―ライヴ・セレクションBOX (初回生産限定盤)(6枚組)」(Universal Music)
浅川マキ「Long Good-Bye [SA-CD HYBRID]」(Universal Music)