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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.141~丸山繁雄~】

 ラグビー・シーズンも日本選手権のサントリーの完全優勝で終わってしまい、観戦の愉しみも消えてしまった。我が早稲田ラグビーは帝京に完敗、来季どう立て直しを図れるのか、部員・スタッフの奮起が強く望まれるところだ。来季勝て無ければ向こう数年は、早稲田は長期低落に落ち込む感じもする。

 まあこんなことは早稲田ファン以外は、どうでもいい事かも知れないが、このラグビーとジャズ、一見無関係なこの2つを結び付け、世界で唯一とも言えるジャズによる「ラグビー組曲」を作った男、それがボーカリストの丸山繁雄である。彼は早稲田ジャズ研の後輩で、日大芸術学部の講師、そして日本のジャズメンで初めて、ジャズで博士号を獲得した本格派にして日本屈指の実力派でもある。もう25年ほど前になるが、彼のアルバムをラジオたんぱ(ラジオ日経)の最も大きな、第2スタジオを使って作ったこともあり、このアルバム結構評判も良かった。

 そんなぼくとも因縁浅からぬ丸山繁雄なのだが、彼がジャズ・ボーカリストとして最も尊敬しているのは、ジャズ・ボーカルのレジェンドとも呼ばれるジョン・ヘンドリックス。モダン・ジャズ・ボーカルの歴史を形作ってきた偉大な存在だが、すでに90才近い高齢者。そのレジェンド最後の公演をこの3月に仕掛け、一緒に共演を果たそうと企画し、それを実行に移してしまった。そんな彼をいささかでもバック・アップ出来ればと思い、久しぶりにスタジオに招き、2人の日本での3か所でのライブ・スケジュールや、ジョン・ヘンドリックスへの自身の溢れる想いなどを語ってもらった。ジョンはちょうど番組オン・エアーの日に来日を果たすはずだが、超大物の上に超高齢だけに色々と問題も多く、来日するまで心配事が絶えないとぼやいていたが、まあ才人、丸山のことだからそこは上手くやることだろう。それにしても彼のギャラの高いこと。それを負担してまで、彼を日本に招き、共演を実現させようと言う丸山の熱意には感服だ。

 男性ジャズ・ボーカルと言えば、小林圭とかTOKUなど女性受けのいいルックス第一主義が横行しており、彼はその点いささか男の色気には欠けるのだが、歌の上手さは天下一品。その実力が再度ファンに確認されることを、師匠ジョン・ヘンドリックスとの今回の共演を通して是非望みたいものです。同じ早稲田ラグビーをこよなく愛する同志としても、今回の公演成功を祈っています。
【3月9日の番組ゲスト:ジャズシンガー丸山繁雄さん】
オンエアー曲
M1 Almost Like Being In Love /丸山繁雄
M2 This Could Be The Start Of Something Big / Jon Hendricks
M3 Baubles Bangles And Beads / 丸山繁雄
M4 The Song Is You / 丸山繁雄



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