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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.137~ジャズジャパン・アワード2012~】

 ぼくもレビューを担当しているジャズ専門誌「ジャズジャパン」が、2012年の優秀ジャズ・アルバムを選ぶ「ジャズジャパン・アワード2012」をこのほど決定した。今回で2回目になるこのアワードは、ぼくら10数名のレビュー担当者が、ベストアルバム(ジャズ部門、ニュージャズ部門)やニュースター賞、高音質アルバムなどの7部門で、それぞれノミネート作品を1作品選出し、その中から編集部がベスト作品を選出するシステムとなっている。7つの部門で1枚ずつ選ぶと言うので、結構面倒だが愉しい作業でもある

 ぼくはベスト作品のジャズ部門に上原ひろみの『ムーブ』、ニュージャズ部門はエスペランサの『ラジオ・ミュージック・ソサエティ』、ニュー・スターには挟間美帆の『ジャーニー・トゥ・ジャーニー』を選んだのだが、その中からひろみの『ムーブ』がベスト作、美帆の『ジャーニー・トゥ・ジャーニー』がニュー・スター賞にそれぞれ選出され、ニュー・ジャズ部門だけは、日本の人気バンド「ソイル&ピンプ・セッションズ」のリズム隊3人によるユニット、ジャズ・アコースティック・マシーン(=JAM)の同タイトル・アルバムに決定し、ぼくの予想は外れた。まあこれは競馬の予想ゲームとは違うのだから、2作品が重なったからと言って、決してぼくに選出眼があるなどと言ったものではないが、ちょっとばかり誇らしく思うのも小者の浅はかさかも知れない。

 まあそんなことはどうでも良いが、やはりひろみは凄い。日本のと言った様な狭い枠ではなく、今や間違いなく世界のトップ・スターであり、年間3分の2は世界中でコンサート・ツアーを敢行、訪れる土地々で熱狂的な歓迎を受けていると言う。彼女の音楽はジャズと言う枠すらも軽々と越境、聴くものすべてを熱狂させる力強さを誇っているのだが、かたや「あんなものはジャズでは無い」と最も頑なに背を向けているのが、昔からのド・ジャズ・ファンかも知れない。まあこうした寂しくも救い難い輩は置いといて、率直にその音楽に触れさえすれば、その素晴らしさは直ぐに分かるはず。この「ジャズジャパン・アワード」の受賞者ライブは、2月23日に横浜の日産本社ギャラリーで午後2時半から行われる。残念ながらベスト賞の上原ひろみは来られないのだが、残りの面々は全て参加する豪華なライブ。そしてこの進行役を務めるのは我が「テイスト・オブ・ジャズ」のヒロイン、山本郁アナウンサー。横浜のお近くのジャズ・ファンの皆さんは是非ご参加ください。参加費はダータ(無料)ですから…。


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