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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.132~新春ジャズ~】

 明けましておめでとうございます。今年も我が「テイスト・オブ・ジャズ」をよろしくお引き立ての程お願い奉ります。

 今年は(確か)この番組、開始50年目を迎える節目の年。と言っても局に古い資料が無いので、番組創始者でもある先輩の木全信氏(その後レコード会社に移籍、ジャズ・アルバム制作数でギネス・ブック申請を考えた程の大プロデューサー)の記憶によればですが…。その後を受けてこの番組を担当し、もう43年余り。定年になってもしぶとく担当を続けて7年。昔は局のカラーに合わないお邪魔番組だったので、先輩からつぶしてやるなどと脅されもしたし、実際2~3か月位の休止もざらだったが、いつも雄々しく(?)復活、今日に至っている、まさにギネス級の超長寿番組。愉しくも辛くもあった50年。本当は大々的ににぎにぎしく…、などとも思うが、身の丈通りに余り目立たず、おとなし目に続けていこうと思っているのです

 さてヘビ年の2013年。最初のゲストは、やはり大物を招かねばと考え、ピアニストで著述家の山下洋輔さんに決めた。洋輔さんももう70才。昨年はサダオさん(渡辺貞夫)に続いて受勲を受け、名実ともにJ-ジャズ界の大物になった。その洋輔さんとの付き合いも、もう30数年。彼の名前を一躍有名にした「早稲田大学・燃えるピアノ事件」。早稲田闘争の最中、作家の立松和平(まだ学生だった)が中心になって、大隈講堂のピアノに火を付け、それを洋輔さんが弾いたと言うあの伝説のコンサート。その頃はもうラジオ局員だったぼくは、後輩からの電話で大学に駆け付けようと思ったのだが、録音が入ってしまい、残念なことにその場に加われなかった。それから数年して、森田一義ことタモリの4時間にわたる正月特番で、当時人気絶頂だった山下トリオに出演頂き、正式に挨拶を交わす。第2スタジオの自慢のピアノが完璧に壊れるのではないか…、と危惧するほどの鮮烈な肘打ち奏法。恐れ入りましたの心境。10年ぐらい前には、月1回オン・エアーの豪華ゲストを招くレギュラー・トーク番組も、一緒にやらせてもらい、楽しませてもらった。

 洋輔さんは今回久々の番組登場だが、1月の半ばに恒例の東京オペラ・シティー・ホールでの新春リサイタルも控えており、その話もしてくれるはず。そこでは今彼が最も期待している自慢の弟子、若き女流作曲家の挟間美帆の作品も演奏するらしい。その挟間嬢ももうすぐこの番組に、遊びに来てくれる予定になっている。乞うご期待!


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