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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.131~2012年を閉じる~】

 ついに2012年も最終週。これと言っていいことも無かった年だが、ついに最後となってしまった。我が「テイスト・オブ・ジャズ」も最後の放送。と言う事で今週は輸入盤この1年と題して、ディスク・ユニオンのジャズ担当で、ジャズ季刊誌「ジャズ・パースペクティブ」編集長でもある山本隆氏に登場してもらい、今年のジャズ輸入盤の優れものを紹介してもらう内容。氏が編集長の雑誌は音楽誌の売り上げのベスト3にはランクされると言う、通好みのジャズ専門誌。今までに5号出ているが、一説には創刊号はヤフーのオークションなどで1万5千円程度の値も付いているとのこと。番組では北欧の美人シンガー、シゼル・ストームなど5枚ほど、彼が推薦するアルバムを紹介することになっているが、中でも彼が今年最も心惹かれたのは、オランダのピアニスト、マイク・デル・フェロの新作で曲は「ミロコ」。確かに抒情的な美しいバラード・ナンバー。今やジャズ国内盤はほとんどが廉価盤の再発もので、新作は極端に少ないので、ジャズの動向を知るためには、輸入盤をこまめにチェックしないとならない。そのためにも、せっせとユニオンやタワー・レコードに足を運ぶ毎日なのである。

 そしてもうひとつ、30日の15時30分からは、前にお伝えしたとおり「テイスト・オブ・ジャズ・スペシャル(1時間特番)」として、今年のジャズ界全体を振り返ることになっている。ゲストは日経新聞のライブ評などを担当している、ジャズ評論家の青木和富氏。氏がベストに押しているのはぼくと同じく上原ひろみの新作『ムーブ』。その他女性の時代を象徴するように山中千尋や、ことに急に引退を発表した烈嬢、大西順子など女性ジャズ・プレーヤーが中心で、シンガーとしてはカサンドラ・ウイルソンを推薦している。青木氏は今年の春から河口湖近くの鳴沢村に住居を移し、収録当日はそこから3時間位かけて、スタジオに来てくれることになっている。もともと下町の富岡八幡の住人の彼が、山中に移りジャズの趣向も変化したと聞くが、どんな話になるのか大いに愉しみでもある。青木氏に「貴方も都会生活を止めて追分の山荘に移るべき…」と言われたが、もうそろそろそうしないといけないかも知れない。しかし我が国立もなかか自然に恵まれた好い土地なんですけど…。


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