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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.127~インディーズ・レーベル~】

 ここ数年ジャズ・レコードがかなり売れなくなっていることは、このコラムでも何回か書いて来たが、これはジャズだけでなくポップス、ロックなあらゆる分野に共通していることで、これまではアルバムを盛り立てるためにライブがあったのだが、今やアルバムはライブの会場で売るのが主流、となりつつあり、これはあのローリング・ストーンズなどロック界の大物でもそうなのだと言う。まあそんなこともあって「AKB48」のような握手券付といった、あくどい囲い込みを図るようにもなっている訳だが、これも仕方ないことなのかも知れない。
 そんなこんなで、最近のJ-ジャズのアルバム事情では、かつての大手レコード会社からアルバムが出ることは少なく、ほとんどがインディーズ系になってしまった。そんな中で頑張って、ジャズ・アルバムを出し続けているインディーズ・レーベルもある。「インパートメント」もその一つだが、ここはジャズ専門誌にほとんど広告も出さないし、インフォメーションもないので、地道にアルバムを出し続けている割に、ジャズ・ファンにはその存在を知られていない。この会社のレーベルの一つ「リップカールレコーディングス」は、かつてボサノバやブラジリアン・ミュージックの好アルバムを出し、結構注目を集めたものだが、ジャズ・アルバムをコンスタントに出し続けていることは、実は僕も知らなかった。そこで最近のこのレーベルの好アルバムとレーベル事情などを紹介してもらおうと、ここのジャズ担当の西野孝君に番組に来てもらった。

 彼はジャズ担当になってまだ数年と言う事だが、ギタリストでなんとあのバークリー音楽院に留学経験もあると言う本格派。彼はグレゴリー・ポーター、セシル・マクローリン・サルヴァントと言った男女のボーカリスト、そしてビリー・ハーパー、エディー・ヘンダーソン、ジョージ・ケーブルスと言ったスーパー・スター達のユニット「クッカーズ」など、素晴らしいアルバムを紹介してくれた。ぼくも偉そうに「せっかくこんないいアルバムあるんだから、もっとインフォメーションに力を入れなくちゃ…」などとサジェッションしたら、素直に肯いてくれた。いい奴である。そんなことよりお前がもう一寸色々目配りするべきではと、反省しきりのぼくなのでした…なお尚西野君の登場は12月第1週のジャズの時間です。


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