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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日22:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.122~ラズウェル参上~】

 いま日本の現代文化で、世界への発信力が最も強力なのは間違いなく漫画=コミックだろう。出版社もその屋台骨を支えているのはコミック部門だとも聞くし、その多様さにおいても日本を凌駕するような国は欧米にも存在しない筈だ。そんなコミック大国~日本にあっては学園、スポーツ、政治経済などすべてがコミックの対象だが、ジャズ・コミックと言うのは残念ながらほとんど無い。若い人にジャズ・ファンが少ないせいか、ジャズ・コミックが無いからファンが増えない(と言う事もないだろうが)のか…。

 そんなコミックの世界で、ジャズを題材に描き続けているのが、ラズウェル細木画伯である。彼のジャズ漫画はプレーヤーの様子やジャズの歴史を描くのではなく、あくまでもジャズ・ファン、それもジャズ・レコード・コレクターという人種の生態を描くことにあり、そこがファンの共感を集めるところで、今年は文化庁の手塚治虫賞を受賞したとも聞く。彼は特にジャズの名門「ブルーノート」の収集に力を注いできたようだが、ジャズのそしてジャズ・レコードの衰退に伴い、以前ほど収集にも力を入れなくなってしまったようだが「ブルーノート」についてはうるさい存在だ。そこで番組に登場してもらい、。その大好きな「ブルーノート」について語ってもらおうということになった。

 もう50才台半ばの好中年でもあるラズウェルさんは、早稲田大学の歴史ある「漫画研究会(通称漫研)」出身。T君と言うこの部の先輩がラジオNIKKEIにもいたが、東海林さだお、園山俊二など多くの有名漫画家を輩出している名門である。ペン・ネームのラズウェル細木は、何とジャズ漫画の主人公、エサ箱(レコード屋の安いレコードやCDを入れる箱のこと)漁りに命を懸ける若きサラリーマンらしき人物の名前でもあり・それを即ペン・ネームにしてしまったのだと言う。ジャズに対する愛溢れた行為ではないか…。
 
 そんなラズウェル先生の為になる面白「ブルーノート講義」が聴かれるのは、10月最後の「テイスト・オブ・ジャズ」の時間です。なお10月からはラジオNIKKEI第2放送で、月~金の毎日午後1時から再放送を行っています。ラジオだけでなく、今話題のradiko~パソコンやスマホでの聴取法で、お昼のひと時“ジャズ”を楽しんではいかがですか…。


ジャズレコードコレクターであり、『酒の細道』『う』『ときめきJAZZタイム』でおなじみ漫画家のラズウェル細木さん


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