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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日23:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.115~ジャズとお酒~】

 ジャズ・クラブにお酒は付きもので、ではそのお酒は何が最も好いのかと言うと、これは一人々のお酒の趣向も絡んで来るから、一概には言えないのは当たり前のこと。一昔前“フォアローゼズ”などのバーボンが大流行で、ぼくもジャズ・クラブに行くと、良くバーボンを頼んだものだが、最近は小洒落た店ならばもっぱらソルティー・ドッグ、気安い店ならば芋焼酎と決まっている。年取ると色々考えるのが面倒臭くなり、ジャズとの相性などはどうでも良くなってしまう。しかし本当のお酒好きはそんなことはない。特にワイン愛好家はそこら辺はうるさい。ジャズ関係者にもこのワイン通はかなり多く、業界の飲み会などでもその連中が頼むのはたいていワインで、お酒が来ると決まってうんちくを垂れるのである。

 このジャズとワインだが、日本人のジャズ・プレーヤー(厳密にはもうアメリカ人なのだが…)で最もワインに通じているのが、NY在住の秋吉敏子女史である。彼女の家を訪れた人は、ほとんどがその地下室の豪華なワイン・セラーを見せられ、びっくりするのだと言う。そしてそこで出されるワインの種類によって、彼女がその人をどう見ているのかも良く分かるのだとも言う。さしずめぼくなどが行けば、最もチープなワイン(と言ってもぼくには高級なのだろうが…)であしらわれてしまうだろうが、考えてみれば結構怖い話でもある。

 さてジャズとワイン、これをテーマにコンピレーション・アルバムを3枚も出したのが「ヴィーナス・レコード」の代表で、自身もワイン好きを自称している原プロデューサー。彼が行き付けのワイン・バーの有名ソムリエに選曲を頼み、自身の「ヴィーナス・レコード」の膨大なナンバーから、「シャトーブリアン」などそれぞれのワインに、最もフィットした演奏をコンパイルしたのがこの3枚のアルバム。ぼくなどはそのワインの種類をほとんど知らないので、どの演奏が最もフィットしているのかなど考えられないが、社長の原さん自身がそのワインのうんちくとジャズとワイの良好な関係について教えてくれることになっている。原社長の登場するジャズとワインのこの初級講座は、9月初めの”テイスト・オブ・ジャズ”の時間。今まであなたの知らなかったワインの知識が一つ増えることは間違いない。なにせ成熟したダンディーな大人には、ワインが一番だそうだから…。


ヴィーナスレコードの原哲夫さんと小西敦子さん


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