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テイスト・オブ・ジャズ

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「テイスト・オブ・ジャズ」は毎週土曜日18:00-18:30(本放送)ほか、再放送毎週土曜日23:00-、毎週日曜21:30-、などでオンエアー中。番組進行は山本郁アナウンサー。 番組収録のウラ話はこちらのブログでも紹介されています。

【小西啓一の今日もジャズ日和Vol.95~ライラ・ビアリ登場~】

 グラミー賞シンガーのノラ・ジョーンズ出現以降、ジャズ・ボーカルの世界が大きく変化したことは、このコラムでも何回か記してきたが、そのノラ以降の新しいシンガー・ソングライター系のジャズ・ボーカリストの一人として、今かなりな注目を集めているのが、カナダのバンクーバー出身の美形、ライラ・ビアリ。その彼女が日本のライブ・ハウス出演のため来日を果たしたので、インタビューを申し入れると快諾を得た。

 バンクーバー出身だが、今はNYを本拠地にしており、トロントでも良くライブを行うと言う彼女が、ワールド・ワイドで注目を集めたのは、あのスティングのワールド・ツアーに抜擢されたことによる。スティングがもともとピアニストだった彼女のどこに惹かれたのかは、自身もはっきりとしないようだが、バック・コーラスやキーボード奏者として彼のコンサートに付き合い、大きな収穫を得ると同時に、世界的にもその名前を知られるようになり、感謝・感謝だと語ってくれた。

 目鼻立ちのはっきりした大柄な美女の彼女は、いかにも舞台栄えするシンガーだが、気さくな人柄で、山本アナの質問にもひとつひとつ真剣に、笑顔を交えながら答えてくれて、愉しいインタビューの時間が過ごせた。新作の『トレイシング・ライト』は、自身のオリジナル以外に、K・D・ラングやダニエル・ラノワなどのカナダのシンガー・ソング・ライター達の作品も取り上げており、意欲的ながらも和みの要素もある好編に仕上がっている。番組(4月28日放送)ではそこから4曲を紹介してくれることになっている。
 
 今はシンガーとして認められているようだがと聞くと、“そうなの私は、ピアニストとしての意識が強いんだけどもね…”と微笑みながら応えてくれたが、ステージでは確かにピアニストとしての面を協調した感もあり、ウクレレなども器用に扱い、エンターテイナーとしてもなかなかの才と見た。今年の終わりには新作も出したいと言う彼女、その存在と才能はますます世界中の音楽ファンから注目を集めることになりそうである。期待大である!


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